おしゃべりきものⅡ-または、おしゃべりねこ

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日本のビールの親生誕地

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 郵便局へ行く途中に、「日本のビールの生みの親 中川清兵衛生誕碑」がある。
 中川清兵衛(1848-1916)は与板藩御用商人中川家分家の生まれで、本家の後を継ぐべく育てられたが、横浜へ出てドイツ商館に勤務。1865年イギリスへ渡る。幕府の禁を犯しての密航だったという。
 1872年にドイツへ移り、73年からベルリンのビール会社、ベルリンビール・ティボリ工場で修行。75年修業証書を貰う。1875年帰国、札幌へ移る。1876年、開拓使麦酒醸造所開業、日本初のビール製造技術者として知られる(Wikipediaから抜粋)。この麦酒製造所がサッポロビールの前身。
 大家の跡継ぎになる道を捨てて外国へまで出て行ったんだね、そんな昔に。

 今日は寒かったので、碑に写り込んでいる私はコートにマフラー、毛糸の帽子、手袋と重装備。


オマケ写真、今日のくーちゃん。寒くて鼻が赤い。おヒゲもしゃもしゃ。
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by buribushi | 2018-03-20 20:39 | ひと | Comments(10)

豊栄の宮尾農園 無肥料・無農薬の田など

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 宮尾農園の宮尾さんから、鶏舎の床の入れ替えをするので、鶏糞は要りますか、とメールを頂いた。嬉しくて駆けつける。豊栄(とよさか)はいまは新潟市の一部だけど、新潟の港や、空港のある地域も越えてさらに北上するゆたかな農村。
 鶏舎のすぐ前の田に白鳥がいた。近々とした所で見ているのに逃げない。さすが宮尾さんち(違うか)の白鳥。粃が置いてあったから、餌ももらうのだろう。


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 鶏は宮尾さんが自家産の米のくずなどを配合した手作りの餌を食べている。床の上を自由に動き回り、床はさらさらで臭いもなく、ストレスがないのでおとなしい。移動のため抱っこされてもだまってじっとしている。

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 何年か卵を生産した後、雛との入れ替えがあるが、その時床土の入れ替えもある。鶏の一代住んだ床はこんなにさらさら、さくさくで、土の匂いだけ、臭くもなんともない。いい微生物が住み着いているので、鶏のうんちはすぐ微生物のえさになり、よってたかって分解してしまうから。

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 すくい取った鶏糞は袋に詰めて、リレーで外へ運び出される。

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 リレーの先の軽トラックにどんどん積み込まれて行く。
 ある自然農業の講習会を一緒に受けて宮尾さんと知り合いになった。その土地に棲む微生物を活かして土を肥やす話を、彼のような本格的農家も、私のような、いまで言うキッチンガーデナーも一緒に聞かせて貰った。
 1週間、一日13時間授業というハードな講習だったが、朝食は抜き。一日2回の食事もキムチと味噌汁、野菜主体のおかずと軽く、その効果は眠くないこと。時間が長く難解なお話を聞くのに居眠りが出た事はなかった。あれから20年くらい経っただろうか。

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 さらに、彼は四町歩と何反とやらの田を、完全無肥料でやるようになった。藁など、田から穫れた物を田に返す循環だけ。当然完全無農薬である。それでいわゆる有機農業の時より収穫量は多いそうだ。

 山林の土、道端の土が完全な土であるように、そのやり方は土地にあった微生物が働きやすく、理想的な完全な土になる。この農法は、そういう大きな自然に組み込まれて生きることだとわかった、という。
 奇跡の林檎、と言われた青森の木村さんのお話との共通点を感じたが、果たして木村さんの教えを受けておられた。

 自然が相手だから、ところが違えば気候風土も当然違う、何億年も棲み継いだ微生物も違う。教わったから出来るというものではないだろう事は分かる。彼の偉大さは、それを、面白い。楽しい。ありがたい。と言う。
 そういうわけで鶏糞さえ不要になったので、種蒔き培土に混ぜるためなどにどんどん放出しているのだ。チッソ分1.何%とか、落ち葉の堆肥などとあまり変わらない、ということだった。微生物資材として素晴らしいから、それをタネに堆肥を積みたい。というハシモトさんの分も今日頂いてきた。

 いやいや、すごい人と知り合っていたものだ。あの頃お邪魔していたとき、アテンコ(よだれかけ)を掛けて遊んでいた坊ちゃんが、いい青年になって働いているのを今日見た。私がおばーになるのもフシギは無い。






by buribushi | 2018-03-04 21:36 | ひと | Comments(8)

おでこの墨汁-昔語り

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 今日の夕飯で、あり合わせ、取りたてて言うほどのものはない。写真が無いと寂しいかと、入れて置く。
 大根、人参、干し椎茸、豆腐、昆布、を太白ごま油で炒めて醤油味で煮込んだ「けんちょう」、卵とトマトを塩味で炒めた「トマトたまご」、菠薐草を茹でて絞り、醤油と千切った海苔、鰹節、で和えた「海苔和え」、家の大根を漬けた沢庵。大豆と切り昆布の煮物は頂き物。用で訪ねてきた人にも同じ物を食べて貰った。
 
 夕方買い物に行った先で西光寺の大奥様に出会った。2016年8月15日に、西光寺様ご献灯のことを書いたが、昨17年にも書いている。
 殿様に従って遠州から来た二ヶ寺のうち、殿様の没後もここに残ったのがうちですとおっしゃる。私どもが二人で行ってずっとご献灯を拝していたこと、些少の志を差し上げたことに改めてお礼を言われた。

 この際お話し出来たこと二つ。あるところで、ご法名その他、ご住職の書かれた文字が一目で気に入って、娘と二人で賛嘆したこと。一見したらはじめて文字を書く子どものような、というか、もう欲のない邪気のない、ふるいつきたいようないい文字だった。いつかなにか書いて頂きたい。それからあの、うかがっていいものかどうか分かりませんが、檀家でなくてもお経に来て頂けるものですか?それはいっこうにかまわないので、お寺が違うどころかお宗旨の違う所からも呼ばれて行っている、とのことだった。

 夫が小学校一年生の時、かわいい坊やであったそうだ。あるときお習字の墨が額に付いていたので、上級生の彼女が雪を手に取ってこすってやったら、墨は取れたけど額が真っ赤になったことがあるとのこと。ずっとおぼえていて聞かせて下さった。80歳になった昔の坊やのほうはおぼえていなかった。
 立ち話だけど、いいお話が出来たいい日であった。こんどお茶をよばれに行こう。










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by buribushi | 2018-02-15 23:12 | ひと | Comments(8)

ブログ「モノも身の内・実家考」に出会って②

 約50年の昔になるが、養父の死後1年ほど一人暮らしをした養母が岐阜から私どもの新潟のうちへ移って来た。 
 引っ越しのため夫と私が岐阜へ行ったところ、家の中は暮らしていたそのままで、引っ越しの用意どころか荷物の仕分けもしてなく、その日食べた食器も洗ってなかった。正味三日で家一軒分の品物の荷造り、食事の支度もして貰えないのでそれも自分で何とかしながら夜昼なしに働き、引っ越し当日車が来るまでに何とか、詰めたり包んだり括ったりし終えた。掃除もした。車の中では眠りこけたものか、道中の記憶は一切ない。
 帰り着いて荷解きを初めて見ると、大きな箱一杯に古いカレンダーがつまっていたり、空き箱、包み紙、紐類が入っていたりした。「何がどこにあるかちょっともわからせん」と当分言われ続けたものだ。なにもしてないんだもの、わかるわけがない。
 当時の養母は60代半ば、いま思えば体力その他の能力もまだのこっているはずの年代で、どうしてあんなことが出来たものだろう。「今までいっぱい難儀したでうちのことはせんでな。子守りもせん。」と宣言して、ほんとうに何もしなかった。   
 3歳の長男が「遊ぼう」と離れの戸を叩いても開けず、外から回って廊下から入ろうとして落ちて泣いても「おれが落としたやっちゃないでな」と肘枕で見ていた。末の子が生まれたときは赤ん坊の顔も見ず、私の産屋(20日間)の明けぬうちに湯治に出かけ、半年帰らなかった。向こうが子であれば勘当?したところだ、と今でも思う。
 母は、あんな人と分かっていればお前をやるのではなかった、と言った。父はあいつの話は一生分以上聞いた、と、入院したときも見舞いに来ず、死んだら行く、と言っていたが、その時も来なかった。養母87歳の一生だった。
  
 養母の引っ越しの頃まだ生まれていなかった私の末娘は、いま片づけ屋を生業にしていて、引っ越しはもちろん、住む人のいなくなった一軒家の片づけや、「夜逃げさん」の後始末を家主にたのまれたり、ごみ屋敷の処理をしたりする。私の、養家引っ越し経験を話した事があったかどうか。話してないような気もする。

 私にあの人が授かった意味、というものがあるんだろう。私という昔子どもは、逃げ出すということもしなかった。出来なかった。不甲斐ない。
 悪縁も縁のうちとすれば、よくよく縁の深い間柄だった。みんな済んだことで、もう、無い。良かった。いまの平安はその代わりに天が下さったものかも知れない。

 

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by buribushi | 2018-01-03 22:15 | ひと | Comments(8)

ブログ「モノも身の内・実家考」に出会って ①

 daikatotiさんのブログ「糸巻きパレットガーデン」のなかで、ブログ「モノも身の内」のなかの「実家考」に出会う。筆者はミニマリストを志して実行中の人。
 老いたご両親がモノをやっと片づけ、あるいは片づけかねながら、老人ホームへ行くまでの日々は、その親御さんと同世代(わたしの方が上かも)の者として、とても見過ごせない。

 私は15歳の時、父の姉夫妻の養女になった。伯母は私以前に女の子を貰おうとして小さい障害に気づいて止めた事があったし、私以後にも私よりかなり年下の男の子を貰おうとしたことも後で知ったが、彼女にとって子どもとは、そのような「かけがえの有る」、「自分の役に立つ」ものに過ぎなかった。
 「柳行李一つで貰ってやった子」と、よその養女のことを言うのだが、私が行ったとき、まさに学校の鞄の他は柳行李一つの荷だったので、あてこすりとしか思えず深く傷ついた。
 いや、言いたいことは。15のときはまさに柳行李一つが「財産」だった私が、いかに多くのものを持ってしまったことか。無理に片づけてものの無い部屋を作ったとき、空気まで澄んだような清々しさを覚えた。うち中をこれに近づけたら、残りの生、心身にどんなにいい影響があるかと思う。

 数年前から、女の子二人に、片づけよ片づけよと言われていて、彼女らが来て片付けを始めたこともあった。私のもの、を、彼女らがいきなり要、不要の仕分けをすることは無理があって、分類してあった写真を全部バラバラに箱に投げ込まれた時私が怒ったんだったか、泣いたんだったか、それで中断したままになった。

 本人が納得していない片付けを人がするのはダメだよ。
 
 いかに多くの「片づけ本」を読んだか、片付けを初めては中断したか。いま、今までで一番、片づけたくなっている。一度減らした布団、まだ減らせる。もう、ばあちゃんちでねんねする、という年齢の孫もいなくなった。客布団は何年もつかわないまま、ねこが勝手に使っている。
 友だちが来て会食、ということもなくなった。もし機会があれば、紙皿でもよろしい。余分の食器はもう要らない。
 似合わなくなっていることに気が付かない振りをしている衣類、資源ごみに出そう。着ない服を取って置いてどうする。
 初版本、全集もの、は何年も前に大決断で古書店に払い、代金が数万円になった位だから量がわかるというものだ。その文庫本化したものは残したが、はたしてどれだけ読み返したか?これも処分。

 食品と日用品以外は買わない、と、「モノも身の内」に書いてあった。本を通販で買えることが、私の浪費の第一である自覚はある。今年になってからさえ、買ってしまった。よほどのことが無ければ、これをしないこと、いや、封印しよう。
 機も紡ぎ車も人に上げて仕舞い、決心して貯金を下ろして買った時のことを思い出していまも胸が痛いけれども、時間が無い、時間が無い。

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by buribushi | 2018-01-03 18:20 | ひと | Comments(4)

アジアンマザー草の根運動

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 友人の友人、エラヒさん夫妻が、お国のバングラデシュに小学校を作る事を志して奔走しておられ、微力を捧げた者として経過報告に呼ばれた。
 吹雪く夜で道は凍りかけていて、サトルさんの車、そろそろ運転。これはポスター。


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 現地の写真を見せようと貼っているミサコさん。


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 エラヒさんは先頃クラウド・ファンディングに参加したときの話と、協力者にあげる為につくったという校名入りのTシャツなど見せて下さる。「ダイジョウブです」とエラヒさん意気高し。わたくしおばーはすこししんぱい。学校の費用にするために牛を飼い魚を飼うと言うんだけど、写真で見る牛舎も池もまだ留守だったから。せっかく祖国の子ども達のためにがんばっているエラヒ夫妻に、協力する人がもっと現れますように、祈る。
 国のほうでも理解して下さって、五年生で卒業した子ども達がもう3年続けて学べるようになったという話にほっとする。


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by buribushi | 2017-12-28 23:57 | ひと | Comments(4)

今宵の闇を幸いに-おじちゃんたちの隠し芸

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 夫の従兄弟、〇九郎のおとと(おとうさん)が、おめでたい席で見せて呉れた隠し芸。手拭いで頬被り、着物の裾を端折ったおととが、風呂敷包みを抱えて忍び足で入って来る。座敷の真ん中で包みを置いて、セリフあり。
 「今宵の闇を幸いに、忍び入ったる当家の蔵、首尾良く盗んだ千両箱。(ここでそっと包みを開き)やや!千両箱と思いしに、こりゃ御当家の、ますます繁盛、末広がり!」と言って、一升枡、五合枡を掲げて見せ、白扇をぱっと開いて見得を切る。
 ただそれだけなんだけど、温厚で、普段大きい声も出したことのないおととの隠し芸はやんやと受けた。一度見れば覚えられるので、夫が真似したことがある。
写真をつけたかったけど、緑の唐草の風呂敷も、五合枡も、白扇もなかった。

 義兄、子ども達の呼び名ナガチョウのおじちゃん、の芸は、あまりに度々ご披露があったので果たして「隠し」芸かどうかはわからない。
 まず一座の人たちに、「わたしのラバさん」を唄えという。歌に合わせて踊りながら、重ねた新聞紙を手でびりびりと裂く。それを開くと、一枚は腰に巻いて腰蓑の体。一枚はあたまに巻き、もう一枚はくるくる巻いて真ん中を引っ張り出し、かざすと、これは椰子の木だという。「わたしのラバさん、酋長の娘・・・」という歌に合わせて腰を振り、踊る、というもの。
 おめでたい席ではたいていこれが出て、みんなお馴染みであった。うちの息子に、「お前が後を継げ」という。「おし、わかった」と答えていたが、踊りはともかく、この、時代の付いたバックコーラスを勤める人がいつまで残っているかが問題だ。
 ほんとの隠し芸は「磯節」の踊りで、テヤーテヤテヤと囃子が入る。着物に袴のとき、一度見たが、なかなか本格的だった。「だいぶ月謝がかかってるな」というのが客の感想。いまはおとともおじちゃんも故人である。




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by buribushi | 2017-12-22 17:45 | ひと | Comments(8)

野山にまじりて竹を取りつつ

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 写真はchieのTwitterから拝借。
 「今は昔、竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ よろずのことに使ひけり」(竹取物語)
 翁ならぬうら若いchieが、山へ竹を取りに行く。ご縁あって、県内の高名な女性の竹工芸作家(故人)の工房に入り、勉強を始めた。後継者募集のことを知り、出かけて、採用されたのだ。そこでは竹を取りに行くことから始まり、それを割って、編む。こういう細い竹。


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 工房へ入って初めての作品。先生と同じに編んだはずが、この中に先生の籠が入るほどサイズが違ってしまったそうだ。
 縁巻きと言い、竹を割らずに使ったしっかりした持ち手と言い、これぞ用の美。


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 土曜日に生家へ帰ってきたchie、竹割り鉈を求めて与板の「刃物工芸館」へ。竹鉈はあったけれども、もっと自分の手に合う物を作ってもらうことになった。
(いかやうな刃物にてあれ打ち呉るる鍛冶屋なほありわが住める町)すばる


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刃物の種類の多さ、驚くばかり。

 流れるように決まったchieの進路が、じつに嬉しい。彼女が2年学校で学んだのは、実用より美術工芸の方向だったと思う。私も竹で編んだものが大好きだけれども、長野・戸隠の竹工品のような実用一点張りが好みで、農家が実際に使うと同じ林檎もぎ籠を買って長年使っている。本をぎっしり入れて持ち運んでもびくともしない。
 必要、だけで出来ているものは美しい。だから刑務所の建物も、軍艦も美しい。と言ったのは坂口安吾だけど。
 戸隠の籠も地元の山の竹を取って来て編まれていて、こういうものは本来、それがいいのだと思っている。戸隠へ行って、いろいろな竹製品を見て歩きたいものだと思う。青森にも、岩手にも、その土地の竹工品があるのを見てみたい。思ったらやろうぜ。

chieの日記 http://yamakoshikansuke.blog.fc2.com/


ログ村




by buribushi | 2017-11-12 21:36 | ひと | Comments(12)

風間勇一さん「木の手づくりおもちゃ展」

与板コミュニティセンターで。
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へびは脱皮中!この後、手前のは脱皮を終えて脱走。


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むかし懐かしい、カタカタ(押し車)。這い這いしながらでも押せる。

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おばあさんは独楽で、おじいさんは組み木で、遊ぶの図。

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 子どもはもちろん、あれもこれも面白い。この、坂を下るあひる、カタカタ歩いて、最後に片脚をちょっと縁に載せて止まる。
 まだまだ、輪ゴムを飛ばすゴム鉄砲(制作体験あり)、うごかすとチューチュー鳴く(木がきしんで鳴る)ねずみ、押して行くと口をパクパクする鰐、いろいろたくさん、子どもでなくても欲しい!展示、あす22日まで。
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by buribushi | 2017-10-21 14:01 | ひと | Comments(12)

あねの雑巾


あねの縫った雑巾は厚く、かたく、びっしりと刺し縫いされている。洗って乾かすと、するめみたいにしゃんと立つ。
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私の雑巾は軟弱である。
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雑巾を挟んで止める道具に着けて、立ったまま力を入れて床を拭くのにはあねの雑巾にかぎる。これだと、手で拭いたところからもまた汚れが取れる。使った雑巾をあねが使ったと同じ綺麗さにして置くには、石鹸を使ってごしごしもみ洗いをする。彼女が身近にいないいま、雑巾を通してあねに教わっている気持ちだ。

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 結婚してここに来たばかりの頃、あねが、布団の洗濯をしなさいと言った。布団の洗濯ってどうすればいいんですかと聞いたら、「布団の洗濯ぐらい誰でもする」と言ったばかり、待っていても後の言葉は無かった。
 仕方無く、まずは押し入れに何年も置かれたどしりと重たい布団を何枚も出して解いた。解きながら、額縁仕立ての布の折りかたをよく見ておいた。
 買って来た布海苔を煮溶かし、洗った布を浸して張り板に貼った。庭続きの隣のおばあちゃんが、盥の中をひたひたと叩いて糊の濃さを見たり、貼った布に気泡があってぷつぷつふくれているのを撫でて追い出したり、教えてくれた。
 乾いたのを剥がして、縫う。額縁仕立てもなんとか出来た。打ち直しに出して置いた綿も出来た。綿入ればかりは独習というわけにいかない、綿やさんに頼み、傍でじーっと見ていた。何枚も、たちまち出来て積まれていく、そのめざましさ。
 炬燵布団が要るとき紺地の浴衣を解いて作ったり、子どものお昼寝布団を作ったり、するようになったのはあねのしごきのたまものです。

 ついさっき、あねの家の片付けをしている娘二人、「元気そうじ」コンビが寄っていった。おばちゃんがねー、漬け物のレシピを細かく書いた紙を畳んで、大事に仕舞ってあったよ。そのレシピ、かあさんの字だよ。と。
 風邪を引いたと聞き、手伝う積もりで行けば、洗った茶碗を洗い直されたり、干し上げた洗濯物を全部外して洗い直されたり、うちへ帰って泣くしかないようなこともいっぱいあったけど、雑巾を見ると、私のする事が歯がゆかっただろうこともわかる。
 初めてそんな気持ちになったとたんに、漬け物のレシピの事を聞いて、偶然ではないと思った。ねえさんありがとう。

シンクロニシティ(意味ある偶然の一致)

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by buribushi | 2017-09-15 14:21 | ひと | Comments(6)

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