おしゃべりきものⅡ-または、おしゃべりねこ

広辞苑第七版・「うりずん」の表記

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 新しく出た広辞苑の机上版を買った。いままで使っていたのは第五版の机上版で、20年経っている。いままでと違うのは二冊に分かれていて、その上に文法や外来語などをさらに別冊として付録にしてある。
 一つの言葉を引く度にこの全部を一度に持ち扱うよりはるかに合理的で、大変よろしいと思う(机上版でない、やや小型の普通版の方は一冊と付録だけ)。

 「うりずん」を引いてみた。沖縄地方で旧暦3月の候。乾季が過ぎて温かくなり、農耕を始める時期云々」とあって表記は「ウリズン」。
 「潤い初め」が語源と聞く沖縄の季節を表す言葉のひとつで、旧版では「うりずん」であった。外来語でもないのに、なんでカタカナ表記にする?
 単にことばとしてだけでなく、その表す季節も、そう呼ぶ人達も含めての好きな言葉であり、これは私のこの辞書への「残念初め」だった。


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 一緒に買った「ヨーコさんの言葉」ヨーコさんは2010年に72歳で永眠した佐野洋子さんである。もう書いてもらえない洋子さんの本がいまも出るのは、これ、八冊の著書からの抜き書きで出来ていて、その八冊は全部持っているのにまた買いたい。好きとはそういうことだ。

 ムサビ(武蔵野美術大学)出で絵本作家の洋子さんだけど、もういないので、別のひとが挿絵を描いているところがわたしとしてはちょっと微妙、でも仕方がない。
 車で道に迷っても、ただただ、走り続ける男にいらいらする話は、あー、男ってそうなんで、特別なことじゃないのか、と分からせてもらった。そうじゃない男の人がいたら見てみたい。

 ねこの話もある。「生き物のなかで猫ほど人間にとって丁度よいものがあるだろうか。大きさが本当に丁度いい。大きすぎず小さすぎず、重くなく軽すぎない。」「犬よりばかなのか勝手なのか、人間に愛されることや役に立つことに情熱をもっていない」「猫は散歩に連れて行かなくても勝手に出ていくし、けものくさくない」「家は人がいないとき死んでいる。しかし猫が一匹その中で生きていてくれると、家は生き続けている」などなど。
 この、ねこが一匹いるだけで家の雰囲気が違うはなしはほかでも読んだ。






 

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by buribushi | 2018-03-13 22:14 | | Comments(8)
Commented by kazuyoo60 at 2018-03-14 06:19
同じ発音でも、「うりずん」の方が地元の方も馴染みに思われそうです。
外国語でなくても、少しだけ強調したいときに文中にカタカナを使ったりしていますが。
好きな人に寄ってくるネコでも、より家に寄るのでしょうね。犬は家ではなくて好きな人に寄ります。散歩から帰ったら家の前で止まりましたよ。懐かしい犬たちです。
Commented by buribushi at 2018-03-14 10:19
kazuyoo60さま
同じヨーコさんの本に、犬はタバコ買いに出て行くときでも今生の別れのように悲しそうにする、帰ると南極から帰った人のように感激して迎える、って。
ねこはその点、淡々としています。自立している?
Commented by saheizi-inokori at 2018-03-14 10:27
うりずんの話からヨーコさんの話。
なんだかほっとしました。
Commented by tsunojirushi at 2018-03-14 14:22
潤い初め、とはなんと美しい言葉でしょうね。いいですね…。
絵本の表彰式の前、会場が図書館でしたので、「百万回~」をまた読んだんです。それから会場に行きました。何度読んでも、いい、と思います。エッセイはあまり読破していないのですが、読みたいな、と思います。
Commented by buribushi at 2018-03-14 17:40
saheizi-inokoriさま
いのさまいらっしゃいまし。
今日は品川からですか。
フランキー堺の佐平治はよかったですね。
うりずんにならなくても沖縄病の虫が
むずむずしております。
私もいま靴や三軒みて手ぶらで帰ったところです。
Commented by buribushi at 2018-03-14 17:45
tsunojirushiさま
うりずん、とひらがなで書いて貰いたかったです。あんなものやわらかで美しい、季節の喜びに満ちた言葉を。
「百万回~」は大好きな本で、子どもに何回読んだか知れません。読みながら泣いて、不審げに顔を見られたりしました。
エッセイお奨めします。
Commented by mikeblog at 2018-03-14 23:05
話題になっている広辞苑の最新版ですね。付録付きはいいですね。
うりずんとは潤い始め、今頃のことを言うのですね。私の平成12年に買った実用国語辞典のポケット版にはうりずんは載っていません。さすが広辞苑!
Commented by buribushi at 2018-03-14 23:47
ミケさま
うりずんは旧暦3月ごろだというんで、もっとうらうらとしてきてからですね。
今日はユタ(沖縄の巫者)とイタコ(青森の巫者)のことを引いてみました。
ユタ・・イタコ、音に共通を感ずるような。語源は分かりませんが。

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