おしゃべりきものⅡ-または、おしゃべりねこ

けっこう大変、お墓のはなし

沖縄は生活のなかに太陰暦がしっかり生きていて、お盆は十五日に決まっているから、太陽暦で-西暦でいうとその年によって日にちが違うことになる。
お盆や、十五夜が、満月でなかったらつまらない。太陰暦の方がずっと自然に寄り添った生活だと思う。

太陰暦だと、余った日にちを寄せて一か月まとめた閏月(うるうづき)がある年が出来る。それをユンヂチ(同じ月)と言って、7月がユンヂチだから今年はいつまでも暑い、とか、1月がユンヂチで春が遅いとか、それ、不思議で、わたしにはまだ理解出来ていないんだけど。余りを寄せて何月に持っていくのかをどうして決める?

ユンヂチの時は神様がお休みになるので、いろんな難しいしきたりなども略してもいいらしい。
お墓を作る、という、沖縄で難しい上にも難しい事柄も、ユンヂチの年は大目に見られるらしい。沖縄風の横断幕を使った広告に「今年はユンヂチ-何々霊園」などとという言葉が見られる時がある。

魚沼の生家の墓は、村をちょっと出外れて山の近くにある共同の墓地にある。以前は二坪くらい?か、横長の場所に、墓石やお地蔵様がいくつも並んでいた。墓石は小さめで、彫りの浅い文字は薄れて読みとりにくいものが多かった。お地蔵様は子どもの墓だということだったが、ほんのりとした、じつにいいお顔で、お彼岸やお盆にそれを見るのは楽しみだった。

御影石を何段も積んで、背の高々としたお墓が増えて来たとき、母がしきりにうちもそうしたいと言うようになった。
いつの年だったか、新しいお墓が出来たとき、私は大きいお墓の両脇にあの小さい墓石やお地蔵様がずらっと並んでいるのだと思っていた。
何にも無かった。全部中に埋め込んだのだという。あのお地蔵様欲しかったのに。
新しいお墓には、しきりに新しくしたいと言っていた母が最初に入ってしまった。

いま、この町のお寺には、二箇所うちのお墓がある。夫の家のものと、後で岐阜から移した養家のものだ。お盆にお参りにいくと、かわりばんこで、片方だけを最初に拝むことはしない。
夫の家のは古いから、やはり彫りの浅い、寂び寂びとしたもの。養家のは太い文字を深く彫ったのはいいとして、後ろに順に名前を刻んだのは、すぐいっぱいになるのにそのあとどうするつもりだったんだろう。墓相なんていうことを気にするのではないが、なにか変だ。
わたしらはいったいどっちに入るのさ。めんどうくさいなあ。墓地を整理して、ロッカーのようなお寺の施設に納めてしまったという話を聞くと、それが一番いいように思えて来る。

中越沖地震のとき墓石が倒れ、少し角が欠けた。



by buribushi | 2012-07-03 21:24 | よのなか | Comments(12)
Commented by ohisama at 2012-07-03 22:57 x
夫の両親のお墓は、柏崎市郊外にある、通称お墓山といわれる、小高い山の中にある共同墓地にあります。
縁者もいないしお墓参りには遠いので、納骨の後永代供養にしてもらいました。
中越沖地震の後、お墓山の墓石が何箇所か倒れたという話を偶然聞いて、夫と様子を見に行ってきました。
幸い墓石は無事だったのですが、そのお墓山を探し当てるのにとても
時間がかかりました。
それだけの理由でもないのですが、私は墓はいらないと思っています。
あの世を信じてもいないし、火葬したら終わりだと考えるのです。
Commented by 居酒屋猫まみれ at 2012-07-04 01:06 x
お墓...。
故人との接点なのは確かですが
♪わたしのお墓の前で泣かないでください
    そこにわたしは居ません......♪
そう。わたしも“そこ”には居ないと思っています。
身内の死も、何度か経験して感じるのは
この肉体を機能させることができなくなって
止まってしまったとき、使っていた身体は抜け殻なんですよねー。
魂と言うものがあったなら、もうその時にはヒュルヒュルと
身体から抜け出して自由自在に飛び回っているのではないかと...。
私の実家の菩提寺の説法を聞きに行った時、
「分骨で争うなんて無意味です。骨は骨。」という話を聞きました。
「だよね〜」と思いました。
石垣に移住した友人夫妻は海への散骨希望だそうです。
自然に帰るのがいちばんかもしれません。
日曜日に愛猫のはなが亡くなりました。
お骨はいずれ、土に帰そうと思います。
Commented by 大阪のおばちゃん at 2012-07-04 09:30 x
すばるさんとこでもお墓ネタ。祖父は若くて亡くなったので、本家のお墓にはいっていて、うちのお墓に移したので、最後にに本家墓にお参りしたときのとこ。お墓の前にある石柱(30センチくらい)を最後だからついでにみがいたら、なんと古いお墓の石柱部分でした。今までただの石だと思っていたのでびっくり。どうやら刻まれている文字から、曾祖父の先妻のようで、お参りする人の目に入らず、こんなところにいたの~て気持ちがしました。弔った曾祖父やら祖父の兄(この人の母)の気持ちかなと思いました。最後に「うち、ここにおるんどすえ」と伝えたかったのかも。
Commented by kazuyoo60 at 2012-07-04 09:51 x
私も墓のことがとても気になります。継嗣といってもなかなかそれらしい演者は見つかりませんし。
Commented by gonbey at 2012-07-04 18:09 x
私の父は糸満の丘に樺太の碑を建てました。父が亡くなってから見に行きました。丘の天辺近く木陰の自然石に綱淵謙錠の碑文が彫ってあります。とても趣味の良い碑で嬉しかった。父は京都の大谷廟に散骨しましたが、父の気持ちに会いに糸満に行きたいと思います。お墓って、、わかりません。
Commented by buribushi at 2012-07-04 19:57
ohisamaさん
わざわざ柏崎まで来られましたか。あの墓地も大きいですね。

養家のお墓は岐阜の山の中にあったのですが、養父の死後養母を引き取った時彼女が「持って来」ました。
夫のうちの菩提寺では、その宗派のお勤めは出来ないが、私のお勤めで良ければ喜んで引き受けようと言われたのです。
養女の私は仏壇つき、墓つき、ばばつき。
こどもたちにはあんまりややこしい思いをさせたくないです、
仏壇は、今どきの家具のようなさりげない、小型のものに替えたらどうかなどとしきりに思います、この家のは浄土真宗だからきんきらきん。
今のうちに子どもとちゃんと話して置こうとは思いますけど。
Commented by buribushi at 2012-07-04 20:15
居酒屋猫まみれさん
「千の風・・・」の歌はすきじゃないけど、うちなーぐちバージョンならいやじゃありません。歌っている「ウミンチュとーちゃん」という人が、少ししわがれた声で淡々と歌っています。
「わんが墓ぬ前うてぃ
 ちゃー泣きちそーせー誰(たー)やるばーが
 わんね うまんかい うらんどー
 にんとるばーや あらんどー」
(わたしの墓の前にいて
 泣いてばかりいるのは誰なの
 わたしはそこにはいないよ 
 寝ているんじゃないよ)
そこにはいないんだって。
おたくの菩提寺は寺泊の従姉の菩提寺と同じご宗旨でしたね。
近く一周忌で行きますけど、またあのタターギャタヤのお経を聞けるのが楽しみです。
はなちゃん亡くなりましたか。
18もいたら別れも多いですね。ほかのにゃんこ達は元気ですか?
ヤコウボクの挿し木鉢に取りました。
Commented by buribushi at 2012-07-04 20:23
大阪のおばちゃんさん
「沖縄の風景」に触発されました。
古い墓地というのはそんなこともあるんですね。
私の生家の墓地、広くて、土葬をするたびに小さい墓やお地蔵さんを建てていったのか、並んでいたんですよ。
文字が浅くて読みにくかったけど、いまによく調べて見よう、
なんて思うばかりで歳月が過ぎて。
行ってみたらありふれた墓石一つになっていて、何にも無かったのでしんからガッカリしました。
母はなんであんなに新しいお墓を欲しがったんだろうと思います。
あの小さい石碑、石仏の並んだ墓地こそ安らかな感じがしたのに。
Commented by buribushi at 2012-07-04 20:36
kazuyoo60さん
新潟県の巻町(合併で新潟市)に、あるお寺が宗派を超越して永代供養をするという廟を建てたら、全国から申込が来た、と聞いて、そういう気持ちは多くの人が持つのだなあと思いました。
私も一度行って見ます。

Commented by buribushi at 2012-07-04 20:43
gonbeyさん
糸満ですか。
あの慰霊碑が数々ある場所とは違うところですか?
樺太の碑と言えばわかるでしょうか、つぎ沖縄へ行ったら私も寄せて頂きます。
1年でがたんと年を取るのを実感しているので、沖縄もチャンスを逃さず行くようにしようと思っているのです。
今度行ったら寄るところをノートに書き溜めています。
Commented by gonbey at 2012-07-05 10:47 x
ええ、あの各都道府県が競って慰霊碑を建てているところです。イヤだなー、と思って行ったものでした。綱淵さんの「七つ星」(北斗七星)には少し遠いけどここで休んで下さい、という内容の詩に泣けました。行って下されば嬉しいです。
Commented by buribushi at 2012-07-05 13:31
gonbeyさん
慰霊碑のたくさんあるところは、初めの頃行っただけで
もう10年くらい行っていません。
何も覚えていないのです、このつぎは是非寄せて頂くつもりです。夏は直行便が休みで、10月から再開します、年内にもう一度行きたいものです。
もう、一人旅しかしないことにしたんです。

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