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おしゃべりねこ

木曽の塩なし漬物、スンキ




       1月25日 月曜 晴れ 2度・・7度

木曽の塩なし漬物、スンキ_a0203003_15462700.jpg
 木曽平沢のemikoさんから、木曽の塩なし漬物「スンキ」と、赤蕪の酢漬けが送られて来た。スンキは赤蕪の茎菜を刻み、60度のお湯に浸して温めてから、よく出来たスンキを種菌に、乳酸発酵させた漬物。極寒の木曽で、冬にしか作れない。
 種菌にする分は冷凍、乾燥、など、それぞれの工夫があるらしい。今の世のことで、スンキそのものを売っているとも聞いた。

 木曽平沢のお家で、朱塗りの小皿に盛られたスンキに醤油をちょっと落としたのをご馳走になった。emikoさんは、私の岐阜時代の同級生yossaの奥さんで、木曽でもことに寒い開田村の人である。yossaは木曽塗師に弟子入りして塗師やになり、木曽に住み着いた。一流の塗師で、金閣寺大改修の時、奥さんともども京都に長く逗留して漆の仕事をした。
 中学の同級生は、身内の一種のような気がする。岐阜の同級生は、小学校2年の夏までと、中学3年の夏から卒業まで一緒にいただけのキセル同級生なのに、魚沼の、小学校2年の夏から中学3年の夏まで過ごした同級生の身内感と似たものがある。

木曽の塩なし漬物、スンキ_a0203003_11412757.jpg
 一緒に送られたマスクは手作りらしく、浴衣地もあれば縮緬もある。ウールも一枚ある。裏地は綿ガーゼ。


木曽の塩なし漬物、スンキ_a0203003_13072554.jpg
 今日は晴れ。寄せ集めた雪の向こうに、大型店の屋根がちょっと見える。

木曽の塩なし漬物、スンキ_a0203003_13082172.jpg
 川を歩いている白鷺は獲物があるらしく、たちどまって上を向いては何か飲み込んでいた。左側の小さい黒っぽい鳥は何だろう。カイツブリか?









# by buribushi | 2021-01-25 16:17 | ひと | Comments(4)

借り画像―小さい除雪士


   1月24日 日曜 小雪 1度・・5度

 寒さはやや緩んだけど、どうにも買い物に出かける気がしない。あるものでなんとかしよう。とろろ汁か。自然薯ならいうことはないが、無い。非常時?でありあわせの長芋を持ち出した。
 床下へ行って、大根、葱も持ってきた。風呂吹き大根に葱味噌。トトっけ(なまぐさもの)は・・と冷凍庫を探してラフテーを見つけた。あ、良かった。これを解凍して、あっためて。晩のごっつぉはOK。

 出たくないのは寒さもだけど、この、雪が落ち着くと、自宅や車庫の前の雪をスコップで道路に投げ出してあることが多くて。消雪パイプは降り止むと作動しないが、車が轢いて通るとなし崩しに雪は減るから。
 この、ザクザクの道、というのが、カートを押しながら歩くのにまことに不適で、カートを持ち上げてよたよた歩かなければならない。エイ、買い物やめた。となる。

 ↓寒さなどものともしないのは、姪の息子、弟の孫、保育園児のayumuくんで、魚沼の、先日の降りのなか、じじの家の前を除雪中。弟曰く「将来有望」。写真は弟のブログ「畑に吹く風」から無断借用、あとで謝っておく。





# by buribushi | 2021-01-24 17:14 | 季節 | Comments(8)

チンコロ市(十日町市 節季市)

1月23日 土曜 曇り 1度・・4度




ちんころ沢山

 県内、十日町市では1月の10日・15日・20日・25日だったかな(うろ覚え)道端の雪上に菅笠や箕などの道具、その他を並べた市が立つ。そこでの名物が、チンコロ(子犬のこと)と言われるしんこ細工で、いろいろな色に染めた米の粉で作る小さい動物などを売っている。それでこの市を通称チンコロ市という。

 昔は買ってくると障子の桟に並べなどして眺め、そのうちに乾いてひび割れてくると、ひびが多いほどいいことがあるなどと言った縁起物。
 今年は時節柄で、露天市の出店の多くは中止になったが、市の通称になっているチンコロの販売は行われたという。
 写真で見るに、動物だけでなく、雪だるま、角巻姿の女性らしいもの、珠を抱いた龍?や生け花なんかもあるみたい。

チンコロ市(十日町市 節季市)_a0203003_15583959.jpg
 十日町の人から、私も今年のチンコロを頂いた。むかしより手が込んでいるようだ。俵にはちゃんと筋が入って、二色撚り合わせた縄が巻いてある。
 あまり早くひび割れてしまわないよう、火の気のない、下駄箱の上にでも持って行こうか。
 






# by buribushi | 2021-01-23 16:29 | 季節 | Comments(6)

大原美術館。会津磐梯山。

1月22日 金曜 雨 2度・・4度

大原美術館。会津磐梯山。_a0203003_16581450.jpg
 カリエールの絵「思い」。高校の時、同宿の上級生が修学旅行土産にくれた絵葉書で、岡山県倉敷の大原美術館所蔵の絵。
 この絵がとても好きだった。二十歳の時、成人式に出ないで神戸まで講習を受けに行ったが、その講習が終わった時、少々の残金を握って倉敷まで行き、実物に会って来た。美術館と民芸館の入館料、神戸から倉敷までの往復交通費。それから高山線白川口まで帰るのだから、お昼は素うどんを食べるしか残っていなかった。
 素寒貧の旅というものだけど、とても満足した。
 この絵にはその後もう一度、名古屋・松坂屋デパートで大原美術館展があった時に会うことが出来た(当時岐阜県在住)。やっておいてよかった旅。


大原美術館。会津磐梯山。_a0203003_16572651.jpg
 もう一つの思い出、ミケさんとお話する中で思い出した、22歳の時の磐梯山登山。私のほかは長岡とその近辺から(中学の同級生つながり)。私は岐阜からの参加だった。
 同い年の、男性三人女性二人のグループ。出発の日は長岡から新津まで汽車で行って、駅前で素泊まりしたが、ちょうど新津祭りの日で、民謡「新津松坂踊り」の流しに出会った。宿では素泊まりのわたし等に、大きいアルミのやかんに氷を入れた水をサービスしてくれた。食事は持参のお結びと茄子の漬物だった。

大原美術館。会津磐梯山。_a0203003_16574250.jpg
 山頂の霧はたちまち下り行き猪苗代湖の光を消しぬ
と、裏に書いてある。五色沼畔のバンガローは一棟だけで、五人でイワシの缶詰のようにぎっしりになって寝た。飯盒炊さんをしたが、缶詰の骨付きチキンを入れたチキンカレーがとても美味しかった。みんなで骨をしゃぶってカランカランと容器に投げ込んだ。

 この時の五人のうち、男子二人、女子一人はすでに故人となり、二人しか残っていない。すなわちうちのオジーさんとわたくしオバー。
 すでに六十余年経つ。あの私どもが八十代半ばにならんとし、曾孫持ちになるとは、だれが予想できただろうか。

 





# by buribushi | 2021-01-22 17:33 | お出かけ | Comments(11)

かんじき・白鳥を見ない冬

1月20日 雪のち晴れ マイナス1度・・0度

かんじき・白鳥を見ない冬_a0203003_17333903.jpg
 雪国の人でないと見慣れないものだろう、かんじき。長靴を履いて、さらにこれを踏んだ形に結わえつけて、柔らかい雪の上を歩く。
 魚沼にいた子供のころ、村の中の道は毎朝、ともすると朝夕、かんじきで踏んで通れるようにしていた。それぞれの家で踏む場所は決まっていた。子どもが踏んだ道は柔らかくてノガル(ぬかる。脚が埋まる)といわれたけど。
 ひどく沢山降った時は、この上にさらに大きい、同様のものを重ね履きした。スカリ、という名だったか?もうよく思い出せない。
 江戸時代の、塩沢(現、南魚沼市)の人、鈴木牧之が書いた本「北越雪譜」に、こういう道具のことなども絵入りで出ている。


かんじき・白鳥を見ない冬_a0203003_16565727.jpg
 今年はなぜか、ほとんど白鳥を見ない。いつもの年なら、晩秋から早春まで、シベリアから渡って来た白鳥たちがねぐらの湖や沼から飛び立って餌を求めに行き来する、その群れがカウ、カウ、と鳴きかわしながら頭上を通るのだが。
 今年は秋から今までに、声を聴いたのは二度か三度、姿を見たのは一度きり。さっきも珍しく声がして、急いでカメラを掴んで出てみたがもう見えなかった。


かんじき・白鳥を見ない冬_a0203003_16572940.jpg
 デッキからつらら。デッキの下の薪を床下へ運んでもらったので、そっちを見やる気持ちが安らか。今夜はマイナス3度の予報だ。


かんじき・白鳥を見ない冬_a0203003_16593012.jpg
 日暮れになると、昼間緩んだ道の雪がまた凍り始めてじゃりじゃりする。






# by buribushi | 2021-01-20 17:47 | 季節 | Comments(8)

日々の気楽なおしゃべりです
by すばる

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