おしゃべりきものⅡ-または、おしゃべりねこ

雀の食堂

糠を載せておく、脚をつけた台、雀の食堂にすっかり雪が積もってしまった。
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いいおじいさんが雪を除けて、糠を撒いてやる。
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雀はなかなか用心深く、近くの梅の木に来て止まっているが、すぐには台の上へ来ない。夕方、やっと集まって糠を啄む。
足でかき回すので周りに糠が飛ぶ、それを雪の上で食べているのもある。
右上に見えるのは若い枇杷の木を冬囲いしてあるもの。こんなにすっぽり埋まって仕舞えば、凍みる心配が無くなってかえっていい。
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# by buribushi | 2012-01-27 19:22 | 猫・動物 | Comments(8)

また、てぃんさぐぬ花

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沖縄へ行くようになって何回目か、観光客相手の大きい民謡酒場ではなく、地元の人の行くところへ行って見たかった。
那覇の、国際通りからは離れた小さい民謡スナックは、ランニングシャツ姿の若者や島サバ(ゴム草履)を履いたオジーが飲んでいた。
近くにいる若者が「運がよかったさー。あれ有名なシバイサーだよ」「役者さんってこと?」「そうそう」曜日によって違う出演者が、今夜は当たりだというのだ。

それが宮里栄弘・瞳夫妻を見た初めだった。民謡と踊り、沖縄古武道の型など見せる。
圧巻は「鎌の手」で、月桃をスパスパと切って見せたあと、その鋭利な鎌をつけた紐を両手首にきりきりと巻き、鎌を持って武術の型を見せていたと思うと、いきなりその鎌がひょうと飛んで来る。弧を描いてまた栄弘さんの手に戻るんだけど、その一瞬、のけぞってしまう迫力があった。

瞳さんと二人で獅子舞も見せた。沖縄のお獅子はふさふさと毛が生えているが、それを一本一本結んで自分で作ったと言っていた。中で一度二人が入れ替わり、また戻っていることなど初めはわからなかったので、あのきゃしゃな瞳さんが栄弘さんを高々と担ぎ上げるのかと驚いたものだ。
獅子舞が終わると、客席で一人一人頭を噛んであるく。
小さい熨斗袋をお獅子の口に入れると、握手して受け取って呉れた。

「アラレちゃんアラレちゃん」と栄弘さんが言う。「カウンターのアラレちゃん」カウンターにメガネを掛けたのは私しかいない。「わたし?」「そう、アラレちゃん。沖縄の歌は何をご存知?」「うーんと、てぃんさぐぬ花」「ハイ決まりー」三線はすぐ前奏を弾きはじめ、私はひょこひょこと出て行って唄ってしまった。
酒場へ一人で入るのも初めてなら、唄っちゃう、というのも初めてだった。

勘定を頼むと700円だという。「え?それでいいの?」「ウチは何でも700円。お酒も、おかずも、何でも一つ700円」「チムは?」「あれはお通し」1000円払ってお店を出た。
泡盛を一つ取って、水でうんと薄くして、添えられたレバーの塩茹でをしこしこと噛んでいたのだ。
何だかとても「大人」な気分がした(六十幾つ(当時)になって何を言ってんだか)。

写真は栄弘さんの「芸能生活35周年記念」のプログラムから。空中へ跳び上がっているのも彼である。
シバイサーと言われたのは、「ウンタマギルー」「パラダイスビュー」など、沖縄映画に彼がよく出演していたから。



# by buribushi | 2012-01-26 10:35 | 沖縄 | Comments(6)

てぃんさぐぬ花

短歌の投稿作品のなかに、「琉歌」を題材にしたものがあった。採って、コメントで琉歌の説明を少しして置いた。
短歌は五七五七七、五句三十一音なのに対し、琉歌は八八八六、の四句三十音であること。古い唄いものもその形で出来ているものが多いこと。

てぃんさぐぬ花や(てぃんさぐぬはなや  鳳仙花の花は)
爪先に染みてぃ (ちみさちにすみてぃ  爪先に染めて)
親ぬ寄し言や  (うやぬゆしぐとぅや  親の教訓は)
肝に染みり   (ちむにすみり     心に染めなさい)

天ぬ群り星や  (てぃんぬぶりぶしや  天のすばるは)
読みば読まりしが(ゆみばゆまりしが   数えれば数えられるが)
親ぬ寄し言や  (うやぬゆしぐとぅや  親の教訓は)
読みやならん  (ゆみやならん     限りない)

ここにburibushi(すばる)、本名もみんな入っている。
ホームページを作るとき「てぃんさぐの花」にしようとしたら、一万件以上も同名があったので諦めた。

今の天皇さまは独学で琉歌を作られるそうで、どこかで見たらちゃんとウチナーグチ(沖縄語)を使いこなして戦争の死者を悼んでおられた。あのおじいさんは、いい方だ。



# by buribushi | 2012-01-25 22:04 | 沖縄 | Comments(6)

降りました

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また寒波が来るという予報通り。朝、まだ暗いうちに除雪のブルドーザーが通る重い音で目が覚めた。
まず一番先に玄関の雪かきをしておかないと無人の家みたいで、配達の人にも迷惑を掛ける。
新聞の配達は早いので、雪をこざかせてしまった(雪をこざく、は、雪を踏み分ける、か。お国言葉の常として、ぴったりの共通語がみあたらない。ネイチャーとしてはこざく、は、こざく、だと思うが)。

セーターの上にもう一枚シャツを着て、すっぽりとヤッケを着て、毛糸の帽子、軍手。ゴム長靴。完全装備で寒くはない。
雪はスノーダンプで押しながら道を横切り、用水路へ捨てる。みんなやっているので、大きくもない流れの水面は雪でいっぱいだ。こんな流れでもずいぶん助かる。
直角方向の雪も除けたいが、用水まで遠いので、大きいスコップでただはね上げて置いた。
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今年から玄関の吹雪避けをネット製のカーテン、のような物にした。向こうがよく見えてよろしい。雪は多少吹き込むが、スコップでかりかりとやるだけ、たいしたことはない。



# by buribushi | 2012-01-25 09:30 | くらし | Comments(6)

アブチロン

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去年挿し木が着いたアブチロンの苗、まだ小さくひよわなのを二階へ取り込んで置いた。
小さい蕾も見えたがいずれ春待ち、と思っていたのに、咲いてくれた。室内で育ったにも関わらず、真っ赤な色がそのまま出ていてじつに嬉しい。
冬至以来、少しずつ、少しずつ日脚が伸びているのを、植物も、というか、植物こそ、よく感じ取っているのだろう。

しばらく落ち着いていた雪がまた降り出して、野の鳥なんかはどうしているのだろう。今日外で見かけたナナカマドの赤い実は、ひよどりが群がって食いこぼしていた。



# by buribushi | 2012-01-24 15:06 | 草・木・花 | Comments(14)

おかず

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何ということはないけど、あると落ち着くような普通のおかずが要ると思って作ったもの、煮豆ときんぴらごぼう。

豆は甘めに、きんぴらはさっぱりと味をつけて唐辛子を振った。
去年亡くなった義兄が、私の煮豆を「ばあば(母親)が煮て呉れたような味だ」と言ったのを思い出す、もっと度々上げれば良かったのにね。

タッパーに詰めて、たくあんも出して来て、小さい荷物にしてまだ東京にいる義姉に送ろうと算段していると娘②が来た。
おばちゃんがたくあん出して、何々、何々と一緒に送ってくれって。というので、一緒に送って貰った。市内からここまでたくあん出しにというのもなぁ、と思うが、娘が財(たから)を天に積む、ということか、と思って黙っている。

夕飯には、畑の葱を床下に仕舞ってあるのを持って来て、鶏肉と煮て卵でとじる。
昨日の烏賊刺身の切り落としをさっと茹でたのを、ナマ玉葱少し入れて酢味噌和え。
くーぶいりちー(昆布の炒め煮)のつもりで、水に戻した昆布を刻み、油揚げ、人参などと煮たのは昨日の残り。
たくあんは果実酵素の絞り粕を入れて漬けたら少し味がありすぎるくらい、おいしい。娘②や義姉にも上げて、もう半分まで来た。残るよりはよろしからん。



# by buribushi | 2012-01-23 19:00 | Comments(2)

甘酒ばなし

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甘酒は何十年も作って来た。最初に参考にした本を探すけど見当たらない。

要点は忘れようもない簡単さで、「もち米を普通の水加減で炊く(柔らかめのご飯になる)。炊けたらしゃもじで混ぜて一息抜いて、ほぐした麹を入れ、清潔な1本の箸で混ぜる。ご飯と麹がよく混ざったら、雫が垂れないよう、乾いた布巾を載せて蓋をする。冷めにくいよう、包み込んで置く。一昼夜で澄んだ水も出て来て甘くなっている」と、いうもの。
一本箸と言うのもなにか理由があるのだろうが、5合などという量になると混ぜ切れないので、プラスチックのしゃもじを専用にして、熱湯をかけてから使う。

近年は、その一息抜くときに、米1合当たり大さじ1程度の砂糖を入れる。これは甘味のためでなくて、麹の食いつきをよくするため、と、頼まれて沢山作って発送もしている人に教わった。

人が、うまくできない、酸っぱくなった、もう作るの止めたなどという。60度くらいに保たなくてはいけない、というので、温度計を刺してみたり、炬燵に入れたり出したり、よく世話をしているんだけど、という。
それはきっと世話の焼きすぎ。甘酒は自分で作るんじゃなくて麹菌が作るんだから、最初やることをやったら、あとは麹菌様にお任せすればいいのよ、と言って来た。

最近、また、ばかに難しいことのように言われるのを見聞きして、ちょっと調べて見た。
ネットで検索してみれば随分たくさんの作り方が出ている。
ご飯に水を入れて60度に冷まして麹を入れる、あとは炊飯器の保温に入れる。とか、
60度と言われているが、それでは麹菌が死ぬ(?)ので58度より上ではいけない、とか。
炊飯器の保温は60度以上になるので、蓋をせずタオルをかけておけ、とか。
これではなかなか難しかろう、というものばかり。麹を買うと袋の裏にかいてあるのもほとんど60度説だった。

検索を続けて、やっと、うん、これこれ!というのが見つかった。
もち米のご飯、一合につきひと匙の砂糖。麹と最初によく混ぜたら鍋ごと包んで、発泡スチロールの箱に入れておく。出来た後も常温で発酵は続き、甘すぎるくらい甘くなるから。
よし!100点!と、思ってから気がついたら、(ここ、気が引けながら書くんだけど、事実を書かなきゃわからない)娘①のブログだった。
「家庭料理の簡単レシピ-佐藤家の食卓」www.blogmura.com/profile/00270054.html
という。半年も更新がなかったりしていい加減なブログと思うけど、結構見る人はあるらしく、私も折々参考にする。

パンを作っていてもわかるんだけど、発酵に適当な温度、と言われるよりずっと低くても、ゆっくり発酵はすすみ、出来たパンはむしろ美味しかったりするもので、娘はそのところも書いていた。
麹菌や酵母菌をなめてはいけない。何十何度でなければ働かない、なんていう、そんなノメシコキ(怠け者)ではない。

さて、甘酒を仕込みますか。発泡スチロールの箱は、と。



# by buribushi | 2012-01-22 23:06 | Comments(4)

畑で

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この何日か雪が落ち着いたら、畑の中に緑が見える。
ブロッコリーの畝だ。






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一番よく見える株に近づいてみると、かなり雪で傷んでいる。
何度か摘んで食べて、そのあとまた出始めた脇芽の上に雪が降ったから、小さい蕾は折れてしまった。
このまま雪が溶けるとは思えず、また降り積もることだろう。

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「誰か」が歩いた足跡が、畑の雪に残っていた。

早く春になるといいねー。



# by buribushi | 2012-01-22 21:06 | | Comments(4)

おでん、白菜漬け

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三重県の友だちからの便りに、3000個のキャベツを作ったが今年は値がいいのでほくほくしている、とあった。そうかぁ。
自家用畑でうまく出来ないものにキャベツがあり、出来たり出来なかったりするものは白菜で、そのどちらも、気候不順やいろいろで今年は値段が高い。ほくほくか、そういう年もなくっちゃなぁ、とあきらめがついた。
うちの畑の数株の白菜はとっくに食べてしまって、これは八百屋もの。人参の千切りと柚子の皮を少し入れて3%の塩で漬けた。浅漬けの生野菜めいたのを食べるのも悪くはないが、馴れて少し酸っぱくなったのが好きだ。
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うちの大根も入れて、おでん。
こんにゃく、竹輪、厚揚げ、ゆで卵、昆布。
目刺しほどある大きい煮干しを裂いて下に敷いてある。
味付けは塩と醤油少々、おつゆが澄んでいて頼りなく見えるが、煮干し様の実力、味は濃い。

むかし、夫の勤め先の人たちがうちへ来るというといつも決まっておでんをした。仕出し屋の離れなどに下宿して、そう不味いものも食べていないだろうと思うのに、うちのおでんは人気があった。素人くさいところが良かったのか。
そんなに大きい鍋は無いので、蒸かし鍋の桟を外したのへいっぱいに煮たのを、しまいにはおつゆまで飲み干して帰って行った。
お酒はどのくらい飲んだものだったか、おでんなら鍋一杯に振る舞えて、何十年後の今もまだ、あのおでん、と言ってくれる人がある。

美濃にいた頃のおでんは味噌おでんだった。家庭でも作っただろうが、主にお祭りや茶店で食べるものだった。串に刺したタネを鍋で温めて置き、注文すると別の鍋の味噌だれにとっぷり浸けて皿に取ってくれる。味噌に入れる前に布巾の上で軽く叩いて水気を取るのが決まりである。
気取っていては食べられないしろもので、ありったけ大口を開けて食べても口の傍に味噌がついてしまう。このおでんも好きだ。味噌は甘めにしてあった。
たまにこれをするために、名古屋の八丁味噌という、色が濃くて固い豆味噌(米麹を使わない)を手に入れて仕舞ってある。



# by buribushi | 2012-01-21 16:28 | Comments(4)

空に放ちし

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九州の行橋というところからポンカンが届いた。
去年、偶然、私が40代のとき作った第一歌集のことを書いてあるブログを見つけ、理解が嬉しくてメールした。そして第二、第三の二冊の歌集を送ったが、その人からの贈り物。子ども達の家へ持って行こうと、今、ポンカンを分けて袋に入れたところだ。

むかーし、読んだ詩、もううろおぼえだけど、「空に放ちしわが征矢は あはれいづくに落ちにけん」というのが初めのところで、歳月の後、矢は折れもせず木にとどまっていた。空に唄ったわが歌のもとすえは、友の心に表れた。というような内容だった。

あのブログを見てすぐ心に浮かんだのは「空に放ちしわが征矢は」だった。500部作ろうとしたら、思った数の一段上にしなさい、また作れるものではないから、と言ってくださった人があって、700部作った歌集のことだ。本の数としては微々たるものだとしても、それが散って行った世界は私には広く、文字通り あはれいづくに。

古本屋さんに流れるほどの歳月があって、そこへも行かず消え失せたものも多いだろう。自費出版の歌集なんて世の中には掃いて捨てるほどあって、自分にとってはどんなに思い入れがあり、どんなに苦労したとしても、数の内ということに変わりはない。

この年になって、こういうことに出会えたのは僥倖というものだろう。



# by buribushi | 2012-01-20 12:02 | | Comments(4)

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