おしゃべりきものⅡ-または、おしゃべりねこ

カテゴリ:本( 98 )




「ドングリの謎」を読む

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ドングリはミケさんから頂いたマテバシイの実、ずいぶん大きい。一つ量ったら7.5グラムあった(弥彦で拾ったシイノミ-たぶんスダジイ-は1.5グラムくらい)。
さてこれをどうやって頂こうか。ドングリをクッキーにしたミケさん、チョコレートコーティングしたミミの父さま、縄文人なかまはいろいろやっておられる。

ミケさんが参考にしたという本は、ゲッチョ先生こと盛口満著「ドングリの謎」で、私も文庫本を手に入れた。
ドングリ豆腐なるものを作って食べる地方があるそうだ。「ドングリの謎」を読んだら、ドングリから澱粉を採り、それを煮ながら練って、固めた、胡麻豆腐やくず餅のような作り方だとわかった。
韓国にもドングリ豆腐があって、いまはそのもとになるドングリ澱粉が食材店で手に入る話も出ている。


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ゲッチョ先生、いまは沖縄に住んでいて「珊瑚舎スコーレ」の先生だという。
沖縄旅行中に、縁あって珊瑚舎スコーレで安里英子先生の授業を聴講したことがある。それで、私の中では「どんぐり」「沖縄」「珊瑚舎スコーレ」という輪っかが出来た、と、いうはなし。



by buribushi | 2014-11-06 19:55 | | Comments(6)

弥彦公園、師の歌碑のことなど。

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秋晴れの弥彦公園で、何をしてる?


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何をしてる?


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椎の実を拾っている。
ここの公園には椎の木が多く、いまごろはその実が降る時期なのだ。
ざわざわと風が吹くたび、新しく実が落ちてくる。こつんと頭にあたったりする。


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弥彦と言えば師の歌碑。
師の没後十数年で、わたしは43年属していた短歌会を去った。それからでももう十年以上経つ。
(5行削除)

当時を知る人も多く故人になり、師の没後入会した人が多くなり、歌碑建立前後のことなど、もう知る人もほとんどいないだろう。わたしは忘れない。

瑠璃色の珠実をつけし木の枝の小現実を歌にせむかな

と、いうのが師の歌。
(2行削除)(2行追加)

会を去った気持ちなど、語り尽くせない。飲んでも飲んでも渇きは止まらず、飲み尽くせない水を飲んで、八郎は大蛇になり、八郎潟の主になったのだったね。



by buribushi | 2014-10-17 17:13 | | Comments(8)

沖縄語辞典を書き写す

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国立国語研究所編の「沖縄語辞典」を持っている。
奥付のところに、ペンで小さく2001・7・2 那覇・文教図書にて と書いてある。
沖縄へ行き始めてまだ2年の、しかも誕生日前日。自分への誕生日祝いに買ったのだろうが、くわしいことは忘れてしまった。

共通語にはない発音もあるからだろうか、ローマ字と発音記号で表記されていて、読みやすくはない。思い立ってノートに書き写し始めたのはいつごろだったか、書くときは何ページも書くし、何ヶ月も書かないこともあるから、まだ終わっていない。


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書き写しの良いところは、読むだけよりよく覚えられる。
船から下りてもまだふらふらして、地面が動いているように感ずることを、「ジーブネーイ」(地船酔い)と言ったら、沖縄の人に知らなかったと言われたが、それも書き写しで覚えたのだ。

もう一つ、言葉の意味だけでなく、用法が例文で出ているのも面白い。
 かちゅん(自)勝つ。勝る。すぐれる。
 「じんぶのー ねーんしが かーぎー かちょーん」
 (才能は無いが 容姿はすぐれている)などと。

 くまー まーやが わんや たーやが
 (ここはどこ わたしはだれ)は、応用問題として私が考えた。



by buribushi | 2014-04-11 22:33 | | Comments(4)

なおみとスイセイ

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昨日買った「諸国空想料理店」は、吉祥寺の「諸国空想料理KuuKuu」という、かつて実在した料理店のシェフ(料理長)だった高山なおみの最初の本らしい(1995年刊)。
店は2003年に閉店したが、その前になおみは店を辞めて、料理家・文筆家として歩き出している。
この本に、ムンバイ(ボンベイ)の南、アラビア海に面したビーチで、キャンプ生活をしながら「そこで暮らす」ひと味違う旅をしたことが出てくる。
それはスイセイと結果的には結婚生活をシュミレーションしてしまった地だった、とある。
お互いに結婚していたことのある人どうしの、新しい出会いの後だ。

ずっと後、何冊目かの「日々ごはん」の中で、買い物を載せたキャリーを一人は引き、一人は押して3階の自宅に着いたとき「問題はおれらが年取ってからどうするかじゃの」とスイセイが言い、それをなおみは「おれらずっと一緒にいようの」と言われたようだとときめくところがあった。

世の物語は「そして二人は結ばれました」めでたしめでたしと終わる。そこから修羅がはじまるのに、と言った人があった。わたしも、ほぼ、同意見である。それなのに。

スイセイとなおみのことは12冊ある「日々ごはん」に、それから「今日もいち日、ぶじ日記」「明日もいち日、ぶじ日記」へとつづいて、どんな恋物語より心を惹く。
帰るところのないのら犬どうしが寄り合ったのだ、とスイセイが書いていた。お互いがやりたいように生きて、相手に踏み込まない、と言っていても、お互いがあってはじめて出来る生き方だということは「日々ごはん」にたくさん出て来る。

なおみがコマーシャルの仕事で中国へ何日間か出張する事がつづき、スイセイの留守日記が挟まれて、一人になってのすごい食生活(デタラメに食べたり、ほとんど食べなかったり)や、「みいは出かけた。もう帰って来ない。ことはない。」などという記述。

雑誌クウネルの始まった頃、スイセイについて書いたなおみのエッセイが載っている、という。その号をネットで買ったのに、何処にも乗っていなかった。読んで泣いた、という人の記憶が違っていたのだ。クウネルの2号ではない、5号に乗っている、という情報も丸飲みにしないで、焦らずに出会うのを待とう。
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なおみの料理本。作りやすい、美味しい料理がたくさんでている。
料理本ではない、「日々ごはん」の何処だったかで、マーマレードの作り方を見て、何十年来のやり方でなく、なおみ式で煮て見た。友だちの庭に実ったものだったことと両方良かったのだろう、すてきに美味しい。そして、より簡単。

別のネット友だちが、雪で枝が折れた、と言っていた夏みかんをくださるという。なんと嬉しい、もう一度、なおみ式に煮て見て、レシピを書き替えることにする。

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すぐのめり込む癖があるのだろう、去年から今年に掛けてなおみ本を読んだ読んだ。出ている本の大半とは言わないが、随分読んだ。あんな生き方、他で見られないもの。目を放すわけにはいかない。
「ぶじ日記」に紙片が挟んであるのは、スイセイの言葉をチェックしたのだ。「ほいじゃが・・何々じゃのう」と広島弁で押し通す。


追記。
クウネルの2004年1月に出た号、表紙写真を拡大して見て、「料理家高山なおみ 夫との日々」という文字があることを確かめて発注した。本代262円、送料250円。



by buribushi | 2014-02-13 18:00 | | Comments(0)

遠き日の

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1月18日に続いて、私の歌と、同級生のマーチャンの書を。

 遠き日の恋にたぐへし人ありき冬の桜の風にふるふを



by buribushi | 2014-02-08 08:02 | | Comments(7)

添削出来る作品を持って来いってんだ

テレビの番組で、タレントの作った俳句を先生が批評し添削するというところがある。
ずばずばものを言う人で、添削のしようがない(ほどひどい)作品に、「添削できる俳句を持って来いってんだ」と言ったのを見ていっぺんにファンになり、何回か見た。
それ、言えたらいいなあ。「添削できる歌を持って来いってんだ」

何回かみていて気がついたが、その先生、毎回同じきものを着ている。地味過ぎるほどのグレイ系の細かい柄の織物、または織物ふうの模様のきもの。帯や小物は替えているかも知れない、こんど気をつけて見るよう、帯を覚えておいた。お化粧していない、髪型も印象に残らない程平凡。
あれが、よくお化粧をして、毎回きものが替わったりしたら、毒舌もまた違う感じに受け取られるだろう。先生はかしこい。人気があるそうだ。
でも、たまに違うお召し物の姿も見たいと思うのは欲張りか。

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1951年に、14歳の私の歌が一首載っている歌誌と、人に話をするときの参考にする入門書いくつか。
この歌誌へ投稿はしていない。雑誌に投稿して一首載ったあと、そのハガキのなかの別の一首を選者が主宰する歌誌に載せ、入会を勧める文書と一緒に送られてきた。入会はしなかった。
自分で師を決めたのはそれから9年後になる。



by buribushi | 2014-02-02 02:02 | | Comments(12)

イブ・モンタンは幾度恋せし

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高校の時、寄宿舎の同じ部屋で寝起きしていたマーチャンは書をやっていて、私の歌集から作品を書くことがよくあるらしい。
それを展覧会に出した額のまま送って貰ったものが3点ある。どれもすてきだけど、気がついたらどれも恋の歌。イブ・モンタンの恋であり、人の詩のなかの恋であり、もうひとつに至っては、私が山へ行き、花の「二人静」の咲くのに出会った歌を、二人静の咲く日に私が人と出会ったと、マーチャンが思ったらしい。
残念でした。マーチャンも私も、そちらは実り乏しかったね。

フランスの歌手イブ・モンタンが亡くなった時の新聞記事に、私は充分によく生きたと語った、とあったのを読んで出来た歌。
その時すぐ、充分によく生きたと言える人は、一生にいい恋を、何度したんだろう、と思ったのだった。

私はマーチャンに報いていないなあ。
あの土地を出てから一度も会っていないなあ。もう五十余年になる。



by buribushi | 2014-01-18 13:18 | | Comments(6)

「猫なんかよんでもこない。」

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「ネコ本」を見つけた。娘②の誕生日は過ぎたが、プレゼントにいいだろう。
本人に聞いたら持っていないとのことだった。立ち読み防止のビニールがぴっちりと巻いてある。
彼女が読んでから貸して貰おう。

さっき湯たんぽを拵えて布団に入れに行ったが、私の布団に入れて、布団が少し捲れていたのを直そうとあおったらピースが転がり出た。この冬初めて私の所へもぐったのに惜しいことをした。
洗濯ネットに入れてぎゅうぎゅう抱っこしたり、診察台に載せて抑えたりしたのを少しも根に持たないで頭をこすりつけてくる。



by buribushi | 2014-01-09 21:35 | | Comments(6)

高山なおみ「日々ごはん」など

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「明日もいち日ぶじ日記」をたまたま手にとって、買って来た。一気に読んで、すっかり好きになってしまい、「今日もいち日、ぶじ日記」「日々ごはん」(12冊ある)などを読み始めて止まらない。
この人は料理家なので、作って見たいレシピを見つけるのももちろん嬉しいが、もっと読みたかったのは夫である通称スイセイさんの言動と、それに響き合うような、独立しているような、あるときはまたべったりしているような、作者の言動とが面白くてたまらない。こんな結婚をしたらそれだけで人生大勝利、と、前にも書いたな。

自分に都合のわるいことでもそのまんま淡々と書くようなところも面白い。夜更けどころか朝までも飲み、朝帰りしたり夕方目が覚めたりすることの多さ。
人と会うことの多さ。
この人の1日は私の一年より濃い。

スイセイさんが言うに、作者は「料理界のジミー大西」また「料理界の棟方志功」。それなのにある人が言うに「森のイスキアの初女さんに似ている」ジミー大西、棟方志功、初女さんの共通点ってなに?

当然かも知れないが私の好きな作家が次々出てくる。武田百合子。「ぶじ日記」は、百合子の「富士日記」をもじってスイセイさんがつけた題名だそうだ。佐野洋子も繰り返し出て来る。田口ランディが出て来る。
レシピとともにその時期に読んだ本のことも出て来る。いしいしんじはぜひ読もう。

何処かの持ち寄りパーティで、「林さんという発酵食を研究している人」が手作りの味噌やパンを持って来て美味しかった、とあるのはあきらかに林弘子さんのことだ。弘子さんもとらわれのない大物でいらしたが、50代で亡くなってしまった。お邪魔したとき「空中の自然の酵母を練り粉に取り込んで育てた」というパン種をいただいたのに、うまく育てられなくてだめにしてしまった。

料理を作って本にしたりテレビに出たり雑誌に書いたり、間には寝ころんで本を読んだり、映画を見たり(「高山ふとんシネマ」という映画評の本もある)。
暑い日にシャワーを浴びてムームーみたいならくな服を着て、ベランダに枕を持ち出して寝ころべば、服が風をはらんではたはたと鳴る。ほとんど自分の体験のように、なまなましく、みずみずしく本を味わう。

あとの楽しみに取っておく、なんていうことが私には出来ないので、年末、大いに迷惑している。寝不足。



by buribushi | 2013-12-29 23:01 | | Comments(2)

なおみさんとスイセイさん・「明日もいち日、ぶじ日記」

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高山なおみの本は、「帰ってから、お腹がすいてもいいようにとおもったのだ。」の一冊しか読んだことがなかった。
「明日もいち日、ぶじ日記」は帯に書かれた、(結局、いちばん大切なのは、「食う寝るところに住むところ」だと気付いたのだ。)という文章と、著者の肖像であろうきっぱりとした表情の女性が表紙になっていることのために手に取った。
ちょっと見てから寝よう、と思ったばかりに、とうとう最後まで読んでしまった。

料理店のシェフから料理人という肩書きでいろんな仕事をするようになった人が、日記の終わりにその日食べた物を記しているのが面白い。
もちろん美味しそうなものが沢山出てくるが、その日の都合では、スーパーのいなりずしとちらし寿司を夕飯にしたことも書くし、お正月、二日酔いで寝坊したら、旦那さんが昨日の蕎麦を温めて一人で食べていた、などとも書く。

じつに真っ直ぐで、気取らなくて、淡々と、ずかずかと日々を歩く、といった様子が面白くてたまらない。
スイセイというのがだんなさんのこと。広島弁らしい方言で話すスイセイさん。
「きのう、スイセイが山の家から帰ってきた。ゆうべは隣にスイセイがいるのを感じながら、ものすごくよく眠って、10時半に起きた。そうか、留守のあいだ私はちゃんと寝ているつもりだったけど、じつはそうでもなかったのだな。」「山の家の話を聞きながらビールを飲んだ。私もうれしかったけど、この家もスイセイが帰って来たことをよろこんでいるような気がした。」これ、50台も後半の夫婦。

スイセイ語録。
「みい(なおみ)は肥料を平均して撒けるようになったのう。グラタンを作るとき、チーズをまんべんなくのせるのといっしょじゃろう?」
来年の予定を聞かれて、「いやー、オレは先のことはわからん。目の前のことをひとつひとつやるしか、今のところはわからんのう。」
山の家へ来て、「・・・夜と昼のちがいもくっきりしとるよの。山は昼間も大事じゃけど、夜も大事。昼はよう働いて、夜はしっかり眠らんとの」
山の家へ出かける時、「こんなに天気のええ日に、出かける場所があって、ほいじゃがオレらは幸せじゃのう」。
ふきのとうみその味見をして、しばらく無言。そのあと「みその味が強くて、最初はわからんかったんじゃけど、そのあと、襲われるみたいにおいしい苦みがくるんよ。ものすごいおいしいのう」。

なおみは武田百合子の「犬が星見た」を辿るロシア旅行という仕事が入るのだが、その旅立ち前。「ワクワクもしているのだけど、小さく空いた穴からすきま風がスースーと吹いてきて心もとないような。おいてきぼりのスイセイがかわいそうなような。スイセイと離ればなれになるのが、少しさびしいような。ひとことでいうと、すっぱい気持ち。」

これだもの。私はなおみさんもそうだけど、スイセイさんのファンになった。スイセイさんが出てくるかと、「日々ごはん」「今日もいち日、ぶじ日記」「高山ふとんシネマ」などを、大人買いしようと思う。

裏表紙の絵がスイセイさんだろう。



by buribushi | 2013-12-16 15:39 | | Comments(4)

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