おしゃべりきものⅡ-または、おしゃべりねこ

カテゴリ:ひと( 91 )




版画の本「配食弁当」

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坂西徹朗氏から、著書「配食弁当」を贈られた。

魚沼市の社会福祉協議会が、週に一度弁当による配食サービスを行っている。その弁当には、献立メニュー、連絡事項プリントが添えられる。さらに、社協とのふれあいを深めようと包装紙に3年連載された、版画と文を集めたもの。
本の表紙はお弁当そのものを彫った版画で、ご飯に載っているのは梅干しとマタタビ漬けらしい。おかずも、きんぴらかな、煮染めと焼き魚もあるな、とつくづくと見る。


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色刷りの絵が数点。あとはモノクロで、季節の草木や鳥、食べ物、人物、道具など。よくまあ毎週休まずに彫り続け、書き続けられた。
事実をさっくりと切り取って淡々とした書きぶりは滋味あり。

以前、坂西氏が勤務先を定年前に辞められたと聞き、何かうれしくて歌が書けた。
 「版画彫り土を耕す生を選りぬ坂西徹朗五十路なかばを」
すぐ彼にお見せすることも無かったのを、歌集にしてからやっとお目にかけたのだった。



by buribushi | 2015-12-10 22:25 | ひと | Comments(6)

ナビィの恋・永遠の愛してるランド

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 沖縄芝居の女優、平良とみさんが昨日未明、那覇の病院で亡くなった。87歳。

 私が初めて沖縄へ行った1999年、その年に沖縄の映画「ナビィの恋」が出来た。その中で、19歳のとき引き裂かれた恋人と60年後に巡り会い、ある日二人して小舟に乗っていずこかへ去って行くナビィを演じた。

 60年後に帰って来た恋人サンラーは平良とみの夫、平良進。少年の時から憧れていたナビィの夫になって年を重ねたが、サンラーの出現で、いずれ彼女が去るだろうことを悟りながらもさりげなくしている恵達おじいは沖縄民謡の大御所登川誠仁。
 那覇のリウボウホールで二晩続けて見て二晩泣いた。新潟で2度、東京で1度見て、そのあとはビデオテープで何回見た事か(娘が買ってくれた)。

 あるとき、ビセカツこと備瀬善勝氏のお陰で登川誠仁のおうちへ行き、お茶まで頂いてしまうという、夢のような幸運にも恵まれた。持っていた誠仁唄うCDのジャケットを何枚も出してサインをねだったら、ご機嫌良く全部に丁寧にサインしてくださったが、そのとき出ていた彼のCDの全部だったとあとでわかった。その時の写真はこのブログのどこかに再掲しているはず。

 ナビィの恋に出会ったことは、「私の沖縄」をどれだけ豊かにしたことだろう。
 「アイシテルランド」とは、ナビィがアイルランドをそう覚えていたのだ。アイルランド生まれのフィドル(バイオリン)弾きオコーナーこと、アシュレイ・マックアイザックの音楽、正体不明のアブジャーマー男、山里勇吉の沖縄民謡、嘉手苅林昌も大城美佐子も出てくるという、てんこもりの映画であった。
 アシュレイ・マックアイザックのことは、パンク・フィドラーと紹介しているところがあった。心も浮き立つリズムが耳に残る。
 
 林昌亡く、誠仁亡く、いままた、とみも亡い。はるかにご冥福を祈っている。



by buribushi | 2015-12-07 18:14 | ひと | Comments(4)

居てもよし!・初めてのヒーリング

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12月6日になった。あれだけ霰が降ったのに、畑の隅のタチアオイはまだ咲いている。一日一日、遅くまで保った記録を更新している。切って花瓶にいけようか、このまま置くか、見ていたがそのまま戻って来た。朝、明るくなったらまた考えよう。




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下の娘の勧めにより、Nさんにお目にかかる。勧めた娘は仕事が入ったと、上の娘が送ってくれた。車中、「聞きたいこと箇条書きにして来た?」「全然」「だめでしょう」と言われる。

「娘さんに行けと言われて来ましたか?」「ハイ」というと笑っておられた。頭に浮かぶことから話す。
名刺によれば、メンタル・セラピストと、ヒーリング・カウンセラーという肩書きを持つ方であった。

両親、養父母のことを話す。私を丸ごと受け入れていてくれたと思う人。無関心だった人。使用人として扱った人。実の母のことだけは、よくわからない。
聞いて貰ううちに、過ぎたことはどうあれ、いまは恵まれている。ありがたいことだという気持ちが自然に湧いて来た。私が、胸が詰まって口を噤むと、Nさんが涙をこぼされた。そのまま同じ事を感じ取っておられるらしい。不思議な体験だった。
木皿泉のシナリオにあった、「居てもよし!」(この世に)という言葉を思い出した。



by buribushi | 2015-12-06 20:05 | ひと | Comments(4)

山盛りサーターアンダーギー

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えーと粉800グラム、玉子は10個無いから8個、黒糖にベーキングパウダー、
なにをしているかというとサーターアンダーギーの下ごしらえ。






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半日寝かせたあと、サラダオイルで揚げる。
最初の一鍋が黒焦げになるのはいつものことで、やっと調子が出て来た。
丸めるにはいかにも柔らかく、不定形のまま鍋に入れても、くるくる回りながら膨らみ、みんなだいたい丸くなる。

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ほっくり割れるのがうまく揚がったしるし、ひとりでに回りながら、ほくりほっくり、
なんでそんなに沢山作るかというと・・・






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持ち寄りの会合。
10数年前、さることで一緒に活動した仲間の、いわば同窓会。

カンパーイ!


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持ち寄った中にはビールもお酒もある。
甘い梨を日本酒に浸したのが出たのを、フルーツポンチだと思って食べてしまった。ムカゴ飯のおにぎり、手製ケーキ。マーマレードは私が持って來た。パンやアンダーギーにつける。

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あーっはっは、何でも楽しい。
眠くなってきた?サトルさんが「解散!」と叫ぶが誰も聞いていない。何回目かの「カイサーン!」でやっとお開き。ミエコさんにうちまで送って貰った。
残ったアンダーギーはみなさんのお持ち帰り。剥いた柿は完売で大皿を抱えて戻る。



by buribushi | 2015-11-23 11:23 | ひと | Comments(2)

わらしべ長者

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軽トラックが止まって、知人が白菜、葉つきの人参、青梗菜、サラダ菜など、みごとな野菜をたくさんくださった。除草剤もその他の農薬も使っていないという。なんという有難い頂き物。
「いい箕を貰ったのでお礼」と言われた。


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夫が作っている「箕」は、一斗缶を二つに切って、割った竹を炙って曲げたもので縁をとり、針金で縫い付けてある。
空き缶は豆腐屋さんや天ぷらを作るお店で貰って来る。竹は竹山で伐らせてもらう。針金だけ買ってくる。
「だいぶ手が上がった」などと自分で褒めながらせっせと作って、片っ端から人に上げる。

それでこんなにいい物を頂いては、わらしべ長者のようだ。
今日の車には、小さい人参を箕にいれたのが載せてあった。こういうときとても便利、と褒められた。



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追記。
更に今日の頂き物、日が暮れてから大きな鮭!ナマの鮭はぬるぬるがひどいので、塩をどっさりまぶして、包丁で尾のほうからしごいてぬるみを取る。2枚におろし、塩をふってしばらく置いて焼き物に。白子、肝臓、尾のほうは煮付けに。あとはしょっぱい塩鮭にしよう、と塩をまぶし、水気を吸うよう、新聞紙にふきんを重ねた上に置いた。出刃包丁は慎重に使ったが、鮭の骨で指を切った。



by buribushi | 2015-11-05 11:45 | ひと | Comments(6)

高山なおみとスイセイ・木皿泉・カトとアム

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料理家高山なおみの「きえもの日記」は、脚本家木皿泉のドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」の撮影現場で料理を担当して過ごした4ヶ月の様々を、日記、スケッチ、写真で綴った。

私は高山なおみを読んで木皿泉を知り、アムプリンのカトとアムを知った。
なおみ・スイセイ、木皿泉(和泉努と妻鹿とき子のユニット)、カトとアム、この三組は、私の知るかぎり、一緒にいるためにお互いがより自分として生きられる、この世のものとも思われないようなすばらしいカップルである。世の中にほんとにこんな人たちがあるのだった。

なおみとスイセイがどう出会ったのか知りたくて、本や雑誌の上で追っかけをした。雑誌クウネルの旧号をネットで探して買い、なおみが、ライブ会場の隅に暗い目をして一人で立っている人を見かけて目が離せなくなり、(探していたのはこの人だよ)と自分の内心に言われるところを読んで満足した。
スイセイは子どもがあって離婚していた。なおみの「私はその頃前の結婚をしていた」という言葉に出会ったのはずっと後のことである。

「日々ごはん」の⑫で、なおみは「若いころにいっしょにいた人がガンで亡くなり、知らせてくれたひとがあって、一人で霊安室に入ってお別れをした」ということが出て来る。
二十年も前に別れて、たびたび夢に見た。夢の中で、日当たりのわるい一軒家に、彼はいつもひとりぼっちで暮らしていた。あんまりごはんを作ってやらなかった。かわいがっていた猫を二ひきとも置いてきた。
スイセイと結婚し、仕事も楽しく充実して、新しく人に出会うほど、繰り返し同じ夢を見た。

知らせてくれた人の心遣いがありがたく、おかげできちんとお別れが出来た。
蕎麦屋で、スイセイと謹んで献杯。「みいよう、生きとる人はの、自分のやりたいことを一生懸命やればええんよ。役目じゃけえ。先に死んだ人はの、それを喜んでくれると思うで」
現実の彼は、新しい仲間と彼女に支えられ、亡くなる寸前まで好きなことをして生きていたことが、昔の友人のメールにあった。
書店で偶然、「明日も一日ぶじ日記」を手にとって高山なおみに出会ってから、にわかに友人(心の中で。一方的に。)が充実した。



by buribushi | 2015-07-12 22:43 | ひと | Comments(2)

ネパールの歌手




ネパールには、わたしの従姉妹の娘がネパール歌手・日本語教師・として長く暮らしている。
どなたか、スンダリ・ミカの安否をご存じありませんか?
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彼女のCD「レッサムフィリリ」。

追記
その後、スンダリ・ミカは元気で救援活動をしている様子をツィッターで見つけました。感謝。



by buribushi | 2015-04-28 22:17 | ひと | Comments(8)

なぜに言えなかったひとこと 蛍籠 (柳家小三治)

ひとの自慢話というものはどんな場合もたいていはうれしくないもので、それがお得意であるために行かなくなったお店があったりして。
それなのに、いかに自慢ばなしと思われようと、うれしくて口に出したいことがあるのを如何せん。


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1997年6月に、柳家小三治師匠にお願いしてさるところで落語を演じていただいた。
そのとき、色紙を書いておられる師匠のそばで、「あ、いろっぽい句がありますね」と言ったら、「わかりますか。なかなかわかってくれる人がいないんですよ」と言われたのがこの蛍籠の句で、私がいただいて来た。

昨年11月に、新潟市で独演会があったとき、今までのようなつもりで楽屋見舞いをしたいと申し出たら、厳重な警戒でおどろいた。人間国宝になられたからだと気がついて、お土産だけ預けて帰ろうか、と言っているうちに出てこられて、ご挨拶出来たのだった。

お話しするうちに、あー、思い出した。短歌だったか俳句だったかの話をしましたっけね、とおっしゃった。

ほんとうの自慢話はこのあとなので、書き始めたけどやめるわ。


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by buribushi | 2015-02-01 02:01 | ひと | Comments(10)

奈良の友だちから宝箱

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奈良に住む同い年のsakkoさんから、ずっしりと荷物が届いた。
出て来るわ出てくるわ、甘夏みかん、レモン、きんかん、みかん、キウイフルーツ、かき餅。
特筆すべきは、これ、全部ご自分の畑で収穫されたもの。かきもちも、餅つきをして、座敷に広げて乾かすまで全部お手製だ。なんと豊かなことだろう。それを分けていただけるとは、なんと果報ものだろう。みんな、皮ごと食べ尽くすのだ!
かきもちも色とりどりに、胡麻、黒糖、エビ、よもぎ、紫蘇?、白、まだあるみたい。


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りっぱなレモン。
高地の妹からお茶の葉をもらい、手もみで作った紅茶がある。あれとこれでレモンティをいただこう。
レモン塩なるものも作ってみよう。


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子どものころ、風邪を引くと、金柑を煎じて、熱々の甘いお湯を飲ませてもらった。
蜜煮にして取っておけば、お湯を注ぐだけであの金柑湯が飲める。
蜜柑の皮も、買った蜜柑の皮(葱を植える時まで取っておいて畝に入れる)とは別にして干しておく。
これは陳皮(チンピ)と言ってお薬です。



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かきもちは、たっぷりの油でゆっくり揚げると大きくふくらみ、ぱりぱりと美味しくなるのだ。

甘夏蜜柑はもちろんマーマレードに。皮を出来るだけ薄く刻み、さっと茹でこぼしを1回、ゆっくりゆでこぼしを2回、その湯を替えずに一晩おいて、翌日、実と一緒に煮る。実は、一袋ずつばらばらにしたら、背中のほう、というか皮に近かったほうに包丁を入れて、割って取り出す。
皮と身を一緒にして、砂糖は最初の材料の目方の半分位を2度に分けて入れて、中火で煮る。
自家産のありがたさは、農薬やワックスを心配してお湯洗いを繰り返すなどの処理が不要なこと。

皮の処理を高山なおみの本でみたやり方に変えた。
実を全部使うところ、砂糖は目方の半分、と言うところは自分流(高山式は、皮3個分に実を一個。砂糖は目方と同分量)。
皮がよく煮えているので、最初から砂糖を入れて煮始める。皮が処理済みのためか、アクを取るという作業がほとんどいらない。
実を背中から割るようにしたら、タネを完全に取り除けるようになった。袋ごと刻んで煮るのをやめたので、出来上がりの量は少なくなったが、瓶に詰めて、見た目がきれいになった。

こうしてこの時期に、一年分のマーマレードを煮ておく。ありがとうございます!



by buribushi | 2015-01-26 13:36 | ひと | Comments(11)

寄席文字額、貰った

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一通り見せて歩いたからばーちゃんにあげるわ。chieが気前よく、寄席文字を額縁に入れたのをくれた。わーい、いいお年玉だなあ。コピーなりと貰おうか、なんて思いはじめていた。



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わーい、ごはんだごはんだあ。雀たちは毎日来る。今日はひよどりもちらと見た。
雪は少ししか積もらず、穏やかなお天気。



by buribushi | 2015-01-02 10:52 | ひと | Comments(8)

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