おしゃべりきものⅡ-または、おしゃべりねこ

2018年 01月 03日 ( 3 )




ブログ「モノも身の内・実家考」に出会って②

 約50年の昔になるが、養父の死後1年ほど一人暮らしをした養母が岐阜から私どもの新潟のうちへ移って来た。 
 引っ越しのため夫と私が岐阜へ行ったところ、家の中は暮らしていたそのままで、引っ越しの用意どころか荷物の仕分けもしてなく、その日食べた食器も洗ってなかった。正味三日で家一軒分の品物の荷造り、食事の支度もして貰えないのでそれも自分で何とかしながら夜昼なしに働き、引っ越し当日車が来るまでに何とか、詰めたり包んだり括ったりし終えた。掃除もした。車の中では眠りこけたものか、道中の記憶は一切ない。
 帰り着いて荷解きを初めて見ると、大きな箱一杯に古いカレンダーがつまっていたり、空き箱、包み紙、紐類が入っていたりした。「何がどこにあるかちょっともわからせん」と当分言われ続けたものだ。なにもしてないんだもの、わかるわけがない。
 当時の養母は60代半ば、いま思えば体力その他の能力もまだのこっているはずの年代で、どうしてあんなことが出来たものだろう。「今までいっぱい難儀したでうちのことはせんでな。子守りもせん。」と宣言して、ほんとうに何もしなかった。   
 3歳の長男が「遊ぼう」と離れの戸を叩いても開けず、外から回って廊下から入ろうとして落ちて泣いても「おれが落としたやっちゃないでな」と肘枕で見ていた。末の子が生まれたときは赤ん坊の顔も見ず、私の産屋(20日間)の明けぬうちに湯治に出かけ、半年帰らなかった。向こうが子であれば勘当?したところだ、と今でも思う。
 母は、あんな人と分かっていればお前をやるのではなかった、と言った。父はあいつの話は一生分以上聞いた、と、入院したときも見舞いに来ず、死んだら行く、と言っていたが、その時も来なかった。養母87歳の一生だった。
  
 養母の引っ越しの頃まだ生まれていなかった私の末娘は、いま片づけ屋を生業にしていて、引っ越しはもちろん、住む人のいなくなった一軒家の片づけや、「夜逃げさん」の後始末を家主にたのまれたり、ごみ屋敷の処理をしたりする。私の、養家引っ越し経験を話した事があったかどうか。話してないような気もする。

 私にあの人が授かった意味、というものがあるんだろう。私という昔子どもは、逃げ出すということもしなかった。出来なかった。不甲斐ない。
 悪縁も縁のうちとすれば、よくよく縁の深い間柄だった。みんな済んだことで、もう、無い。良かった。いまの平安はその代わりに天が下さったものかも知れない。

 

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by buribushi | 2018-01-03 22:15 | ひと | Comments(8)

ブログ「モノも身の内・実家考」に出会って ①

 daikatotiさんのブログ「糸巻きパレットガーデン」のなかで、ブログ「モノも身の内」のなかの「実家考」に出会う。筆者はミニマリストを志して実行中の人。
 老いたご両親がモノをやっと片づけ、あるいは片づけかねながら、老人ホームへ行くまでの日々は、その親御さんと同世代(わたしの方が上かも)の者として、とても見過ごせない。

 私は15歳の時、父の姉夫妻の養女になった。伯母は私以前に女の子を貰おうとして小さい障害に気づいて止めた事があったし、私以後にも私よりかなり年下の男の子を貰おうとしたことも後で知ったが、彼女にとって子どもとは、そのような「かけがえの有る」、「自分の役に立つ」ものに過ぎなかった。
 「柳行李一つで貰ってやった子」と、よその養女のことを言うのだが、私が行ったとき、まさに学校の鞄の他は柳行李一つの荷だったので、あてこすりとしか思えず深く傷ついた。
 いや、言いたいことは。15のときはまさに柳行李一つが「財産」だった私が、いかに多くのものを持ってしまったことか。無理に片づけてものの無い部屋を作ったとき、空気まで澄んだような清々しさを覚えた。うち中をこれに近づけたら、残りの生、心身にどんなにいい影響があるかと思う。

 数年前から、女の子二人に、片づけよ片づけよと言われていて、彼女らが来て片付けを始めたこともあった。私のもの、を、彼女らがいきなり要、不要の仕分けをすることは無理があって、分類してあった写真を全部バラバラに箱に投げ込まれた時私が怒ったんだったか、泣いたんだったか、それで中断したままになった。

 本人が納得していない片付けを人がするのはダメだよ。
 
 いかに多くの「片づけ本」を読んだか、片付けを初めては中断したか。いま、今までで一番、片づけたくなっている。一度減らした布団、まだ減らせる。もう、ばあちゃんちでねんねする、という年齢の孫もいなくなった。客布団は何年もつかわないまま、ねこが勝手に使っている。
 友だちが来て会食、ということもなくなった。もし機会があれば、紙皿でもよろしい。余分の食器はもう要らない。
 似合わなくなっていることに気が付かない振りをしている衣類、資源ごみに出そう。着ない服を取って置いてどうする。
 初版本、全集もの、は何年も前に大決断で古書店に払い、代金が数万円になった位だから量がわかるというものだ。その文庫本化したものは残したが、はたしてどれだけ読み返したか?これも処分。

 食品と日用品以外は買わない、と、「モノも身の内」に書いてあった。本を通販で買えることが、私の浪費の第一である自覚はある。今年になってからさえ、買ってしまった。よほどのことが無ければ、これをしないこと、いや、封印しよう。
 機も紡ぎ車も人に上げて仕舞い、決心して貯金を下ろして買った時のことを思い出していまも胸が痛いけれども、時間が無い、時間が無い。

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by buribushi | 2018-01-03 18:20 | ひと | Comments(4)

今年の第一わんこに出会う ほか

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 夕方町へ出たら、今年の「第一わんこ」に出会った。カメラ、ぴかっとしちゃってごめんね。初めて会う子だけど、黒柴、か。


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 ちょっとだけ出た青空に、きらりと光って飛行機が行くのであわてて撮ったけど間に合わず。



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 薪のたくさん積んである家。




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 町の特産、打ち刃物の幟。




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 家の脇の小さい畑(今年から此処だけがうちの畑)。菜っ葉が見える。高菜、川流れ菜など、春になったら蕾を摘んで食べるもの。いっそ雪に埋まって仕舞えばまたよく保つだろうが、雪が降ったり、消えたりを繰り返し、消えているときは凍みるので、菜っ葉が苦労する冬だ。

 長女の長男タイチくん来る、受験生。蕎麦を茹で、アゴ出汁のお汁を作って、天ぷらをして、あるものさらい出してもてなす。うまいなあ、とひとつひとつ言いながら食べてくれた。




 



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by buribushi | 2018-01-03 17:12 | その他 | Comments(2)

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