おしゃべりきものⅡ-または、おしゃべりねこ

2017年 05月 30日 ( 1 )




美濃のご馳走 朴葉寿司

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 岐阜県発祥だという今時分のたべものに「朴葉ずし」がある。写真がないので余所からの孫引きで見づらいけど、大体のイメージ。

 朴の葉を洗って拭き、寿司飯にいろいろな具を載せて包んだもので、具にはこれと言った決まりはない。
 甘辛く煮た椎茸、薄く切って酢に浸した塩鮭や塩鱒。卵焼き、きゃらぶき、鮭缶をほろほろになるまで気長に炒りつけたそぼろ。奈良漬けの瓜。などなど。
しぐれ(貝の佃煮)がはいっていたこともあるしヘボ(蜂の子)の佃煮にも出合った。真っ赤に染めた生姜はつまみ出した。

 朴の葉に軽く一膳ほどの寿司飯を置き、さまざまな具を並べて、包み込む。おひつとかすし桶など木の容器に並べて詰めて、軽く押しをする。お皿を載せて缶詰め程度の重石を置く。半日も押せば朴の葉の香りがご飯に移っている。
 作る方も、食べるほうも楽しい初夏のご馳走。
 中学3年の初夏、正式に伯父伯母の養女になって美濃へ行ったとき、さなちゃんが作って来てくれた朴葉寿司。
 美濃中津川(もう木曽に近い)の大林寺で師の歌碑の除幕があったとき、越後から駆けつけてご馳走になった朴葉寿司。
 養母は台所仕事が苦手だったので、何十年の美濃暮らしに朴葉寿司を作った事は無かった。余所で頂いた味を頼りに私が作った。
 いま体調不良であまり食べられない。何が食べたいか、と思い浮かべるのは、父祖の地の越後のものより先に美濃の朴葉寿司だ。自分で作るしかないので、もうしばらくは我慢。

 朴葉もち(あんこを包んだ米の粉の団子を、朴の葉で包んで蒸す)も、朴の葉の香りがしみて美味しい。むかし木曽の友だちが送って呉れた朴葉もちは、朴の葉を切り離さずに蒸してあって、枝を持ち上げるともちが並んでついてきた。あれも美味しくて楽しかったな。
 もっと楽しく暮らそうよ。





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by buribushi | 2017-05-30 11:15 | たべもの | Comments(4)

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