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おしゃべりねこ

オヤカタ・ハチステを読む

オヤカタ・ハチステを読む_a0203003_22423512.jpg
娘が貸して行った「親の家を片づける」を読む。
「親世代はモノのない時代に育ち・・・不要になったものも捨てられずにとってある」「足腰が弱り、判断力がなくなり、片付けが億劫になると、ますます親の家にはモノがあふれだす」
親が生きているのか亡くなったのか、モノの内容によっても片付けかたは違うし、家の処分を考えているのかいないのか、親の家の片づけにスタンダードはない、とある。
15人の実例が写真入りで出ている。親のものを捨てるための心身の労苦のすさまじさ、人生まで変わった人もある。

子の世代は多く50代、まさに長女の年齢であり、私はがけっぷち。
「8割捨てればうまくいく!人生を変えるガラクタ整理法」を一緒に貸して呉れたのは、自分で出来るうちに片づけよ、のココロであろう。

ハチステ(8割捨てればうまくいく)にある、ガラクタ整理をすると衝動買いがなくなる、というのは事実だと思う。この本を一度読んでから、雑誌を手にとって、いや、この記事を読みたいのだったら他の方法で情報を得ればいい、と思って、買わなかった。年期の入った活字中毒の上、雑誌を自由に買えるくらいにはなったので、買ったのを忘れて二度買ったなどは目にあまる。惰性で購読を続けているもので止めていいのも少なくとも2誌ある。

何でもいい、自分の持ちものを注視して、気持ちが上がるのか、下がるのか。自分の気持ちが下がる、エネルギーが下がるのがガラクタだという。

☆見たり思いだしたりしたとき元気になるか。
☆一番好きか。
☆2年以内に使ったか。

という、3つのポイントだけでガラクタはチェック出来る、と。ガラクタが片付くと、人間関係の整理も出来て来る、と。自分の本音がわかるようになる、と。

父の従姉Hさんは、私の数少ない理解者であり、それを親に伝えてくれた大恩人である。何十年も会っていなかったが、一度は会ってお礼を言おうと思っていた。
家が散らかっているので、片付いたら来て貰う、と言われていたが、その機会が来ないうちに彼女は認知を患い、そのまま亡くなった。そのうちに、は永久に来ない。片付かない不しあわせ、ひとごとならず、身につまされる。
越後の俚諺に、「いつか、とバケモンには出会ったことが無ぇ」があったなぁ。

部屋の状態はアタマの中の状態、というところを読んで思い出した。義姉は整理整頓の人で、以前入院していたとき、どの箪笥の何番目の引き出しの、上から何枚目を持って来て。と言えた人だ。90歳近いが頭脳明晰である。みずから磨きすぎた廊下で転んで骨折、いささか不自由が残ったのは如何んせん。
夫が、姉とお前を混ぜて2で割ればどちらもちょうど良くなるのにと言ったが、姉さんは話だけでも私と混ぜられるのなんか嫌でしょうにと応えたものだ。

片付かないのは自分でも充分困っていたのだ。ほんとうにいい本を貸して貰った。



by buribushi | 2013-09-28 23:27 | くらし | Comments(8)
Commented by sakko at 2013-09-29 07:06 x
片付けられない私です。
物を大切にそう育っています。
でもねぇ。
時々思うのです。私の頭の中も
こんなに混雑している・・・・
老人のゴミ屋敷、あれに近くなっています
捨てるって労力がいりますね。勇気も。
娘がいたら「母さん、これも捨て」と
捨てに来てくれるかとも思うのですが
「いつでもお手伝いしますよ」といってくれますが
「何時か・・・」になっています。
昭和30年代のあのいろいろあった茶の間が大好きです
モデルハウスのようなリビングは
なんか味気ないsakkoです。
死んだら目を瞑って全部捨ててね
その費用代、どのくらい?
えらいことです
Commented by kazuyoo60 at 2013-09-29 09:03 x
8割を捨てるなのですか。我が家だとさしずめ9割になりそうです。もったいないと思いながら捨てられないけれど、たぶん使用しないであろうモノたちです。
Commented by buribushi at 2013-09-29 14:30
sakkoさん
モノスゴク理路整然、の義姉の家の片付きかたを見れば、あたまの中と連動しているんでしょうねー。
しかし整然としているあまり、ヒトを許せないきらいもありますねー。みんな持って生まれた、というやつでしょうが、
だから仕方が無ぇんだ、と開き直ってもおれません。
ガラクタの定義からたたき込んで、なんとか頑張ります。
テレビで、片付けがテーマのドラマがあって、一人で見ました。
人に片付けてもらうのでは必ずリバウンドする。自分で、やらなければ意味がないそうです。
何度も話したでしょうが、私の末っ子(娘)は片付け屋です。
お客さまの依頼で、日当払うから、一緒にいて、「それは捨てましょう」「残しても大丈夫」と助言をしてくれ、というのがあったそうです。その人の気持ち、分かる。
床全部にモノがあって、何段も重なり、天井が低くなった部屋で、モノを全部どかしたらゆかが腐っていて踏み抜いた、という実話があります。お前の体験、本に書け、というゆえんです。
Commented by buribushi at 2013-09-29 14:37
kazuyoo60 さん
ねー、至難のワザ、というものです。
でも、身体の動かなさ、もさりながら、アタマの方がもっと恐ろしく、私もうほんとに崖っぷちだと思うんですよ。
昨夜から、雑誌類をかなり紐で括りました。こんな事では減り目は見えません。ヤマは衣類だろうと思っています。
鍋も、大・小と、蒸かしと、フライパンがあればいいんですよね。食器は、あまり単純化すると(病院でもあるまいし)と味気なくなるけど。さて。これからまた少し実践。
Commented by t-haruno at 2013-09-29 17:53
うーーーーーーーーーん、娘さん、勇気あるわー。
何度か自分のブログに書きましたが、
私は処分魔、我が両親は溜め性。
わかってはいるのですよ。
戦時中と戦後の、物のいよいよ無い時代に子供時代を送ったので
物を捨てるのが悪いように思うとか、
働き出したら高度経済成長真っ只中、どんどん給料は上がるし「消費は美徳」なんて言葉まであったので、
欲しいものは買うくせがついたとか、
両親のそういう事情は、わかるのです、が。
正直、実家にあふれる物を見ると、気が重くなります。
でも
その本をうちの両親に買って渡す勇気は、私には無いですー。
buribushiさんとお嬢さん達との、
日ごろのお付き合いの仕方が良いから、こういう本もスッと渡せるのでしょうね。
親子関係の良さがしのばれます。
読んで、良い本を貸してもらった
と、即実行に移せるburibushiさんもすごいですよ。
我が両親に貸したら・・・・・・・・・
読んでムッとして、本棚に積んで
・・・結局、実家に物が増えただけ、となるかもしれません。
Commented by buribushi at 2013-09-29 20:59
t-harunoさん
いま片付け屋になって、オヤカタを請け負ったりしている末の娘は、東京で働いていたとき、帰省するたびに自分の部屋のものをどんどん捨てました。
当時は理解できず、寂しい思いをしたものです。自分の痕跡を親の家から消したがっているような気がしたのですね。
オヤカタも、借家人が早々と決まって、片付けに日にちがないからと手伝いを頼まれたこともあります。ふんわりした客布団も、ケースに入った美しい人形も、粗大ごみか、燃えるごみか、危険物か、と仕分けてゆくだけ。
ウィスキーだろうが香水だろうが、中味があるとゴミに取ってくれないので、みんな下水に流す、とか。
忙しい、もそうだけど、そういう有り様を私に見せたくて手伝いを頼んだのかも知れません。

漠然と片付けなくては、ではなくて、こういう参考書というか、教科書というか、与えられて良かったと思っています。
1937年生まれ、モノの無い辛さはさんざん味わいましたが、それとこれとはまた別ですね。
Commented by 居酒屋猫まみれ at 2013-09-29 23:35 x
オヤカタ、早速注文したのが届いたのでこれからしっかり読みますが、
ぱらぱらと飛ばし読みしていて、p98のコラム5が
すっごく気になりました。最初の数行、母そのものです。
買って、買って、買い込んで、開封もせずに仕舞い込んで
カビ、シミ、劣化....。結局ゴミ。
通販のDMの山も凄くて妹が怒りながら始末していました。
『上得意様』の言葉に気を良くしてそこでまた次々に
使いもしない物を買い込んでいました。
病的だ...と、あらためて痛感しました。
我家は片付け以前の問題のほうが実は深刻なのです。
文中の実例写真を見ても私の母の家ほど凄まじいお宅はなく、物はあっても何となく片付いているなあという印象。
元気なうちはまあ仕方ないと放置した私たちも悪いのです。
居ない間にあれこれ片付けるのは忍びない事でしたが、
コルセットに杖が必携になった母が安心安全に自宅で過ごせるようにするためには致し方ない事です。
一ヶ月以上休職して片付け続けて...50代の私はへとへとです。
でも、ようやく、広々とした空間ができました。
風が通ります。キッチンもきれいです。
人も呼べるでしょう。そうすれば、母も少しは変われるかなと、思っています。
Commented by buribushi at 2013-09-29 23:58
居酒屋猫まみれさん
「親の家を片づける」通称オヤカタは、大変な人気らしいですね。いま、困っている人がいかに多いか。
私も戦中戦後に子どもだったので、ものの乏しさはよくわかります。ことに衣類、履き物。
今でも、風呂上がりに引き出しを開けて、洗濯して畳んだ下着が数あるのが嬉しいもの。親の手作りの草履や下駄を履いて育ちました。
お片づけたいへんでしたね。しかもあの暑さのなかで。
お母様が元気になられたら、気持ちも変わられるといいですね、人が呼べるのが何よりです。私くらいのお年かな?(わたし1937年生まれ)。
私は経済力がないからそう買わないけど、あったらアブナイかも。靴の通販なんて、外反母趾があるから無理なのに、広告があるたび目が吸い寄せられるもの。草履育ちの恨み。草履なら外反母趾にはならないけど。

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